Re:Re:《6》

♯287 ページ37

私の場所？そんなのとっくの昔に私の場所じゃなくなってる


慎の隣に私がいるように、陸くんの隣には藍子さんがいる
それが時に流れってものじゃない？
時間と共に人の気持ちも変わるのは仕方ないし、慎と私だって、永遠が保証されてる訳じゃない

永遠にする為の努力や思いやり、我慢が足りなかった陸くんと私は、健太さんの望む未来じゃなかった


初めましての藍子さんが居づらくならないように、陸くんがずっとそばでメンバーと話してる藍子さんをニコニコ眺めてる
幸せそうな顔しちゃって(笑)
私の時はどうだったんだろ？？
こういう時隣の陸くんの顔、見た事無かったかも


慎「壱馬さん長い(笑)」


A「おかえり(笑)私は分かってたけどね。慎を離すわけないでしょ(笑)私の一番のライバルは壱馬くんだからね(笑)｣


慎「かなり手強いよ〜壱馬さん(笑)あ、陸さんの彼女と話した？」


A「挨拶したよ(笑)」


慎「そっか(笑)俺も挨拶しないとなー。………Aとタイプ違うね。同じだったらちょっと嫌だったかも(笑)陸さんの趣味バラバラだね」


A｢慎、聞こえるよ(汗)｣


慎｢ごめん(苦笑)……梓さんみたいに仲良くなれそう？｣


A｢当たり障りなくなら。そこから先はまだ分かんないよね？気が合うか分かんないもん(笑)｣


慎｢俺は、程よい距離感でいいと思うよ。揉め事の種は、撒かなければ芽が出ないから(笑)｣


A｢うん、そうする(笑)｣


ずっと翔平さんが陸くんたちを囃し立ててる

ちょっと照れた陸くんと藍子さんが仲良さげに微笑みあってる

初々しいなぁ……


慎｢俺たちさ……あんな時期なかったよね？(苦笑)｣


陸くん達を見て慎が言った


A｢なかったけど、私はずっと幸せだからこれでいいんだよ(笑)｣

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