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幸セナ夢 壱 ページ29

今日も無事鬼を斬り、暖かな朝日を浴びる。鎹烏に報告の手紙を持たせ私は蝶屋敷へと向かった。


「…あ!」


目の前に見覚えのある背中が並んでいる。私はその背中に向かって駆け寄りながら大きな声で名前を呼んだ。


「杏寿郎さん!さねみん!伊黒さん!義勇!!」


声をかけるとわざわざ立ち止まって振り返ってくれる皆。皆も任務終わりだろうけど、この面子が揃ってるの珍しいな。特に義勇。

私は四人のすぐそばまで来ると足を止め、笑顔を浮かべながら話しかけた。


「四人も仕事終わり?合同の任務だったの?」

「うむ!俺と冨岡、伊黒と不死川で合同の任務だった!」

「不死川と屋敷に戻っている途中鉢合わせただけだ。煉獄はともかく、冨岡と並んで歩くわけがないだろう、ありえない」

「まったく同感だァ」

「…」

「義勇落ち込まないで。二人はちょっと気難しいだけだよ」


黙って肩を落とす義勇の背中を軽く叩き声をかける。もう、そんなあからさまに言わなくてもいいだろうに。…あれ?合同の任務…?そう言えば私も合同の任務が…


「…私、確か杏寿郎さんと合同の任務だったんじゃ…?」

「俺とAか?そのような指令は出ていないが…?」


杏寿郎さんと一緒に首を傾げる。勘違い?いや、確かに合同の任務を貰っていたような…でも、だとしたら義勇と合同任務行ってるのおかしいよね?凄く、重要なことだった気がするんだけど…

真剣な表情で俯く私を心配したらしい四人が、声をかけてくれた。


「大丈夫か?A…疲れてるんじゃないか?」

「お前は働き過ぎだ、少し休め。お館様に伝えておいてやる」

「てめぇが倒れたら周りに影響が出るだろうがァ。とっとと休めェ」

「ここから蝶屋敷は…近いな。行くぞ、A」

「え…ッ!?いいよ、心配し過ぎ。疲れてるだけだから…」


そう訴えたものの、四人相手に敵うはずなく蝶屋敷に連れ込まれた。蝶屋敷には遊びに行くつもりだったのに…。

蝶屋敷に入って真っ先にしのぶに会った。…今日、皆揃ってるね…?忙しい柱にしては珍しい。しのぶは私たちを見てにっこりと美しい笑みを浮かべた。


「あらあら、どうしたんですか皆さんお揃いで」

「Aがおかしい」

「冨岡さん以外の方でお願いします」


その言葉に再び肩を落とす義勇。あぁもう皆素直じゃないんだから…

その様子に苦笑を浮かべながら様子を窺っていると、杏寿郎さんが私の肩を抱きながら口を開いた。

幸セナ夢 弐→←記憶ヲ消シテ



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設定タグ:鬼滅の刃 , 転生トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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なぎ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます…‼ (2022年8月14日 15時) (レス) @page42 id: c7ded9271f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新待ってます…応援しています!頑張ってください!! (2022年5月25日 23時) (レス) @page42 id: ef64ea2517 (このIDを非表示/違反報告)
しらこのり - 更新ずっと待ってます 再開して欲しい… (2022年1月15日 11時) (レス) id: 573692b408 (このIDを非表示/違反報告)
人類のようなナニカ - コメント失礼します。この作品本当に大好きで、読み進めるのが楽しくて楽しくて仕方がないです!応援しています!!!!更新頑張って下さい! (2022年1月7日 19時) (レス) @page42 id: 60efa73c00 (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - 投稿楽しみにしてます! (2021年12月31日 18時) (レス) id: 8c5f3cdf03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月20日 14時

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