番外編 柿好きフクロウ様リクエスト ページ36
はてさて...何故こうなったのだろう
私の後ろには義勇、前には錆兎。義勇は私を後ろから抱き締めており、錆兎は私の腰にしがみついてうつ伏せで寝ている。
...何故こうなった
「...いや二人とも何してるの?」
「久し振りに会ったAに絡んでる」
「簡潔で珍しく言葉の足りてる説明ありがとう義勇」
そう言うと私の肩に顔を埋めてスリスリと擦り寄ってくる義勇。んぐぅ可愛い...
錆兎はただ黙って私の腰にしがみつきながら顔をお腹に埋めている。そろそろ喋ってくれないかな。
...そう、仕事がなく暇だったので外を歩いていると久し振りに会った義勇、錆兎に義勇屋敷に連れ込まれたのだ。そしてこの状況である。
...説明が欲しい。
「義勇〜、錆兎〜。私急に連行されて状況が分からないんだけど教えて〜?」
「...」
「おぇっ、それ以上顔押し付けないで錆兎中身が出る」
まだ甘えたいらしい錆兎の頭を撫でると錆兎が顔を上げた。眉間に皺を寄せて私を見上げている。うおぉ上目遣い...可愛い...
「今日向かった仕事で、1人の隊員が死 んでいた」
「...」
「女で...Aと同じほどの背格好だった。俺が向かった時には食い散らかされていて...」
その言葉を聞いて、錆兎の頭と背中を撫でた。ふむ、その子と私を重ねちゃったのかな。しかも食い散らかされたところ見たのか〜...普通にきついなそれ...
「その光景を見て恐れてしまった。もし俺がいない場所でAが鬼に喰われたら...っ」
錆兎の頭にチョップがふたつはいる。ひとつは私、もうひとつは義勇だ。
錆兎がぽかんとした表情で私たちを見上げている。
「喰われるわけが無いだろう」
「そそ!義勇の言う通り!私はそんなヤワじゃないし、弱くなんてないからね!」
「俺たちで守ればいい」
「うーん、そういう意味の喰われる訳ないか」
やっぱり言葉が足りないな義勇。首に回された義勇の腕を軽く叩くと、何故か嬉しそうに首元にすり寄ってきた。
くっそぅ可愛いから許す!
「守られるつもりもないよ。私の身は私で守れる。それに、2人を残して死 ぬつもりは無いよ。安心して」
「...俺達が守る」
「だぁから守らなくていいって〜」
「...Aはよく無理をするだろう。俺達が見てないところでいつの間にか大怪我していることだってよくある。俺達がどれだけ心配しているかわかってるのか?」
ゾワっと鳥肌が立つ。...あれ?目の前にいる錆兎から不穏な空気を感じるぞ?
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エリカ - はぅー!!!!!!!時間的に間に合わないけど、杏寿郎さんといちゃラブしてほちぃ!!!!!!!!!!!!!! (2020年4月23日 17時) (レス) id: f0480ad40d (このIDを非表示/違反報告)
りん - うーん…結婚できるの姫島さんかむいむいかな〜? (2020年4月22日 22時) (レス) id: 4a20aa403e (このIDを非表示/違反報告)
愛心 - 富岡さんの富はこの冨ですよ (2020年4月18日 15時) (レス) id: b59d3295d5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 「弦弥」じゃなくて「玄弥」ですね(番外編の求婚会議) (2020年1月4日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ネームネーム - 1の方でもそうだったんですが、冨岡さんが富岡さんになってます。(上のちょんっていうやつがあるかないか) (2019年12月20日 16時) (レス) id: a0201b5f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2019年7月15日 1時