皆に愛されし少女【鬼滅の刃】

水柱任命 ページ4

本日は柱合会議。水柱の人は鬼に喰われたとつい先日鎹烏から報告があった。ということは…

一人黙り込みながら考えていると、また頭に何かが乗った。…うん、この重さは覚えてるぞ。


「重いです宇髄さん、どけてください」

「んだよ、久しぶりだってのに派手につめてぇなA」


そう言いながらもニヤニヤと楽しそうに笑っている宇髄さん。うん、この人はこういう人よね。


「冷たいというか、普通に重いです。お久しぶりです」

「おう、久しぶり。それと、天元でいいっつの」

「うーん…天元様、とお呼びしましょうか？」


ニッコリと笑みを浮かべながら宇髄さんを見上げる。待って首痛い身長差半端ない…。宇髄さんは少し呆けた表情を浮かべた後、片手で顔を覆った。そして長いため息を吐く。おいなんだ失礼だな。


「お前…やる相手は選べよ。派手に勘違いされんぞ」

「…勘違い？」

「無自覚か…厄介な奴だな」


ぐりぐりと頭を撫でられる。やめっ！身長縮んだらどうする！！

暫く二人でじゃれているといつも通り杏寿郎さんに回収された。ちなみに呼び方は天元さんで固定しました。確かに天元様って奥さん方が呼んでる呼び方だったね、気軽に読んでいい呼び方じゃなかった。反省反省。


久しぶりに杏寿郎さんと談笑していると、ふとお館様の気配を感じてすぐ膝をついた。周りの柱もそうだ。…そして、錆兎と義勇も。


「よく集まってくれたね、大事な子供たち。今日は悲しい知らせがある。君達には鎹烏から報告があったと思うけどね。…水柱が、鬼に喰われた」


その言葉で、ピリッとこの場に緊張が走った。また、柱が喰われてしまった。最近柱の入れ替わりが凄い。鬼の活動が活発化しているということだ。良くない状況…


「それで、水柱の継ぐ子である錆兎と義勇に来てもらっている。水柱を継ぐのは…義勇だ」


義勇が驚いたように顔を上げた。あれ？知らされてなかった感じ？義勇が口に出さないながらも混乱していると、お館様は察したように理由を話した。


「錆兎がね、自分に柱は務まらないって直接私に言いにきたんだ。自分より義勇の方が向いてる…ってね」


義勇が錆兎の方を見る。うん、義勇は絶対錆兎が柱になるって信じてただろうしね。でも、義勇でいいと思うけどな。

錆兎も同じことを考えていたようで、義勇に声をかけた。


「俺に柱を務める資格はない。柱の方々のように、考えて動くっていうのが少し苦手だからな」


…うん、猪突猛進感あるよね錆兎

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