黄色イ髪ノアノ子 ページ40
「南南東、南南東、南南東!!次ノオ場所ハ南南東!!」
「急ゲ南南東ヘ!!」
私たちの周りを飛び回りながら叫び続ける鎹烏×2
どちゃくそうるせぇ…
「二匹揃うとここまでうるさいのか…」
「わかった!!分かったからもう少し黙ってくれ!頼むよ!」
「ギャーーーッ」
「うっせ!!」
「頼むよ!!」
急に、私たちとは違う声がこの場に響いた。…あれ?確か浅草の話が終わった後って…
ぱっと前を見ると、女の子に縋り付いている黄色い髪の男の子の姿。女の子の表情を見るからにとても迷惑そうである。つい顔が引き攣った。
「頼む頼む頼む!!結婚してくれ!いつ死ぬかわからないんだ俺は!!だから結婚してほしいというわけで!!頼むよォ―――ッ」
「…何だ?」
隣で軽く引いてる炭治郎面白いな…
二人で困惑しながらその光景を眺めていると雀がチュンチュン鳴きながらこちらに飛んできた。炭治郎に一生懸命なにか訴えてるけど何を訴えているのかわからない。
…私には。
「そうかわかった!何とかするから!」
「いやなんで分かるの炭治郎」
雀嬉しそうにしてるからいいけどさ。
炭治郎に「Aはここで待っていてくれ!」と言われたのでその場待機。炭治郎は素直に待機する姿勢の私を見て満足そうに笑みを浮かべ、ずかずかと善逸くんに歩み寄って行った。そしていまだに「結婚してくれ!」と喚いている善逸くんの首根っこを掴み持ち上げる。
「何してるんだ道の真ん中で!その子は嫌がっているだろう!!そして雀を困らせるな!!」
炭治郎ド正論である。
善逸くんは最終選別のあの衝撃的なシーンが記憶に残っているようではっとしていた。
「あっ隊服!お前は最終選別の時の…」
「お前みたいな奴は知人に存在しない!知らん!!」
「え――――っ!!会っただろうが、会っただろうが!お前の問題だよ記憶力のさ!!」
喚いている善逸くんに見向きもせず女の子を帰そうとする炭治郎。善逸くんはそんな炭治郎に再び叫びを上げた。
「その子は俺と結婚するんだ!俺のこと好きなんだからーー」
な、というと同時に横っ面を引っぱたかれる善逸くん。そこから始まる女の子の連続叩きに炭治郎が少し狼狽えていた。
…うん、豹変ぶりに少し驚くよね。私は女の子が去ってから炭治郎に近付いた。だってあの顔見たいし。
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エリカ - はぅー!!!!!!!時間的に間に合わないけど、杏寿郎さんといちゃラブしてほちぃ!!!!!!!!!!!!!! (2020年4月23日 17時) (レス) id: f0480ad40d (このIDを非表示/違反報告)
りん - うーん…結婚できるの姫島さんかむいむいかな〜? (2020年4月22日 22時) (レス) id: 4a20aa403e (このIDを非表示/違反報告)
愛心 - 富岡さんの富はこの冨ですよ (2020年4月18日 15時) (レス) id: b59d3295d5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 「弦弥」じゃなくて「玄弥」ですね(番外編の求婚会議) (2020年1月4日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ネームネーム - 1の方でもそうだったんですが、冨岡さんが富岡さんになってます。(上のちょんっていうやつがあるかないか) (2019年12月20日 16時) (レス) id: a0201b5f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2019年7月15日 1時