検索窓
今日:13 hit、昨日:183 hit、合計:2,123,950 hit

鬼舞辻ノ呪.イ ページ30

「十二鬼月のお嬢さん、貴女は鬼舞辻の正体をご存知ですか?」

「…っ何を言う貴様!!逃れ者めが!」


あー、このシーン漫画でもトラウマだったんだけど…現実で見たらどれ程グ ロいんだろう。覚悟決めとこう。


「あの鬼はただの臆病者です。いつも何かに怯えている」

「やめろ!!貴様…ッやめろ!!」


朱紗丸がどんどんと取り乱していく。余程怖いんだろうな、鬼舞辻が。

珠世さんはそんな朱紗丸を気にせず話しを続ける。


「鬼が群れることができない理由を知っていますか?鬼が共食いする理由。鬼たちが束になって自分を襲ってくるのを防ぐためです。そのように操作されているのです、貴女方は」

「黙れ―――っ!!黙れ黙れ!!あの方はそんな小物ではない!!」


いや実際結構な小物だろうけどな?自分から動かないもんな?…まぁ、それなりに実力のある臆病者って感じか。

この光景を静かに眺めながらぼんやりと考える。


「あの方の能力は凄まじいのじゃ!誰よりも強い!!っ―――鬼舞辻様は!!」


あいつの名前を、口にした。

朱紗丸が絶望したような表情で口元を抑える。あいつがいない場所で、あいつの名前を口にした。


「その名を口にしましたね。呪 いが発動する…。可哀想ですが…さようなら」


珠世さんが静かに言い放った。この言葉が、朱紗丸にとってどれほど恐ろしい言葉か…

朱紗丸が叫びながら走り出し、空に向かって手を伸ばす。その表情は先ほどとは打って変わって、絶望に染まり涙を流していた。そして、懺悔するように言葉を続ける。


「お許しください、お許しください!!どうか…ッどうか!!許して!!」


朱紗丸が呻きながら蹲る。その直後…バキッという音と共に朱紗丸の腹と口から太い鬼の腕が出てきた。それだけで大分えぐいのに、その腕が朱紗丸の頭を掴みグシャッと握りつぶした。つい、炭治郎の腕を掴む手に力が籠る。

すると、視界が急に暗くなった。音がいまだに聞こえるということは、気絶はしてないな。ということは…


「炭治郎…?」

「A、無理して見なくていいんだ。…怖いんだろう?」

「…だから、私は鬼殺隊員なんだから…」

「鬼殺隊員だから恐れてはいけないなんてことはない。匂いで分かるんだ、怖いんだろう?」


炭治郎の言葉を聞いて口をつぐむ。そりゃそうだ、こんな殺 され方見たことないんだから。鬼殺隊員歴8年だけど、ここまでグ ロい死 に方見たことないんだもんよ。怖いよそりゃ…。

十二鬼月→←決着



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (805 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1937人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 転生トリップ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

エリカ - はぅー!!!!!!!時間的に間に合わないけど、杏寿郎さんといちゃラブしてほちぃ!!!!!!!!!!!!!! (2020年4月23日 17時) (レス) id: f0480ad40d (このIDを非表示/違反報告)
りん - うーん…結婚できるの姫島さんかむいむいかな〜? (2020年4月22日 22時) (レス) id: 4a20aa403e (このIDを非表示/違反報告)
愛心 - 富岡さんの富はこの冨ですよ (2020年4月18日 15時) (レス) id: b59d3295d5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 「弦弥」じゃなくて「玄弥」ですね(番外編の求婚会議) (2020年1月4日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ネームネーム - 1の方でもそうだったんですが、冨岡さんが富岡さんになってます。(上のちょんっていうやつがあるかないか) (2019年12月20日 16時) (レス) id: a0201b5f31 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年7月15日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。