オ館様カラノ呼ビ出シ ページ28
鎹烏と戯れていると、相変わらずちょっと怒った表情を浮かべているしのぶと憔悴しきった男衆が戻ってきた。こってり絞られたんだな…お疲れ様です…
憔悴してても可愛いな…顔がいい…と思っているとしのぶが私に声をかけた。
「Aさん、お館様がお呼びです。…と、カナエ姉さんが言ってましたよ」
「えっ、お館様！？…絶対鬼舞辻のことだよね」
「そりゃそうですよ。…あと、これからのAさんの扱いでしょう」
「…扱い？」
え？私の扱い変わるの？なんで？
え？え？と困惑していると、しのぶがため息を吐きながらも教えてくれた。ありがとう大好きだよしのぶ。
「お館様がずっと追っている鬼舞辻が、鬼殺隊の隊士に興味を持ち所有印とでも言いたげに首元に痕をつけた。それだけで、どれほど執着しているのかわかるでしょう。これから狙われますよ、Aさん」
「…ひぇ」
「お館様は私達鬼殺隊のことを本当の子供の様に接してくれている。…あの鬼舞辻に狙われると知って、貴方を放っとくわけないでしょう」
うん、しのぶの言ってる内容も怖いけどしのぶの後で憔悴しきってた男衆が殺気を身に纏い始めてる方が怖い。
それにしても、そうか。これからはあまり一人で仕事させてもらえないかもな…
「…鬼殺隊員として情けない限りだわ…」
「致し方ないですよ。まさかAさんが鬼舞辻に狙われるなんて、誰も予想してなかったんですから」
しのぶに頭を撫でられる。うぅ、優しいしのぶ…。絶対カナエ姉さん守って二人の事幸せにしてあげるからね…！！
うっうっと泣いていると、私をお館様がいるお屋敷に案内する係に任命された隠の人が来た。さーて、あまり気乗りしないけど行きますかぁ…
隠の人に案内してもらい、お館様が待っている部屋の前まで来た。ひえぇ初対面ですよ…！！ぐっと息を飲み、襖の前で膝をついた。
「お、館様。階級乙、A。ただいま馳せ参じました」
「うん、よく来たね。入っていいよ」
失礼します、と一声かけてから襖を開ける。すると中にはお館様と、
…悲鳴嶼さん！？えっ、なんでここにいるの！？今だともう柱になってるよねこの人！？えっ、怖い！！
できるだけ驚きを顔に出さないように気を付けながら、机を挟んでお館様の向かいに座る。…伊之助が玉じゃりじゃり親父ってあだ名付けたの分かるわ。ずっと数珠じゃりじゃりしてるもんよ。
ビクビクしていると、お館様がニッコリと笑みを浮かべ私に話しかけた。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 月はあるんだけど好き…こっちの方が神秘的だわ (12月1日 16時) (レス) id: 8d474f6144 (このIDを非表示/違反報告)
凪疾 - 原作で月の呼吸というのはあります。でも全く別のものとして読んでますがいい話ですね！主人公と師匠の関係が最高です (2023年4月10日 23時) (レス) id: 105e0f51c7 (このIDを非表示/違反報告)
カナヲ(眠いちゃん) - 可愛い…やっとコメントする勇気でた…可愛い…これは友情にも恋愛にもとれるから好き…可愛い (2023年1月7日 3時) (レス) @page28 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - あの、投稿されてからずっと後に読んだ者ですが、この物語は恋愛ルートですか？友情ルートですか？アンケート結果が分かりません。教えてください。 (2021年2月4日 20時) (レス) id: ee41c4b3a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏
| 作成日時：2019年7月4日 2時
