救世主(＋感謝！) ページ16
お星様が赤くなりました〜！ありがとうございます！！
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すかさずその腕を斬り刀身に血を付着させる。そして少ない月の光を刀身に吸収させ再び鬼の懐に入り込んだ。
「月の呼吸、肆ノ型…鏡花水月」
再び距離をとられそうになる直前に何とか刀身の先を鬼の肩に刺した。これで、鏡花水月の条件は果たされた。ふっと笑みを浮かべると、目の前にいる鬼は幻に攻撃を始めた。
…これ傍から見てると凄いシュールというか…なんていうか…
「…さて、我武者羅な攻撃に当たらないように気を付けながら頸斬らないと…」
呼吸に集中して、刀身に限界まで月の光を吸収させる。時間はかかるけど、まだ平気なはずだ。鬼は幻を見ている。シュウウウゥゥッと長く深い呼吸をして刀を構える。グッと足に力を入れ鬼の元へと飛んだ。
「月の呼吸、壱ノ型…三日月！」
刀を振った…と思った直後、鬼は私の首へと手を伸ばし掴んだ。首を絞められる苦しさに刀を落としてしまう。まさか…鬼の体内に血を入れたのにこんなに早く幻が解けるなんて…
酸素が足りなくなり脳がボーっとかすみ始める。これはヤバいな…と諦めかけた時、その苦しみから急に解放された。重力に従い落ちていく私の身体を誰かが抱き留め鬼から距離を置く。
うっすらと目を開けると、見覚えのある顔に黒い髪…
「ぎゆ…ぅ…？」
「あぁ…遅くなった」
「ほんと…だよ…」
死ぬかと思った…と小さく呟くと義勇から「洒落にならないからやめろ」と真顔で怒られた。美人の真顔ももちろん怖いけど、それより…義勇の背後から感じる出会ってあまり経ってないのに何度も当てられたこの怒気…
ひくりと頬が引き攣る
「錆兎…怒ってる…？」
「…凄く怒ってる」
「えぇ…私にじゃないよね…？」
「あぁ。すぐ駆けつけることができなかった自分たちの不甲斐なさと、Aに危害を加えたあの鬼にだ」
あぁよかった…私にじゃなかった…
さらっとお姫様抱っこで私を抱き上げる義勇に少し照れつつも、私は錆兎に向かって声をかけた。
「錆兎、そいつの血鬼術手を伸ばせるって術…気を付けて」
「…あぁ」
ヒッェ激おこやん…こわっ…
義勇にお姫様抱っこされたまま安全地帯であろう場所まで運ばれる。まぁ…なかなか疲労してるから「自分で歩けるから下して！」って言えないんだよね…。助かった安堵感で下された瞬間座り込む自信しかない…
その数分後、錆兎が来た。えっ、早！
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 月はあるんだけど好き…こっちの方が神秘的だわ (12月1日 16時) (レス) id: 8d474f6144 (このIDを非表示/違反報告)
凪疾 - 原作で月の呼吸というのはあります。でも全く別のものとして読んでますがいい話ですね！主人公と師匠の関係が最高です (2023年4月10日 23時) (レス) id: 105e0f51c7 (このIDを非表示/違反報告)
カナヲ(眠いちゃん) - 可愛い…やっとコメントする勇気でた…可愛い…これは友情にも恋愛にもとれるから好き…可愛い (2023年1月7日 3時) (レス) @page28 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - あの、投稿されてからずっと後に読んだ者ですが、この物語は恋愛ルートですか？友情ルートですか？アンケート結果が分かりません。教えてください。 (2021年2月4日 20時) (レス) id: ee41c4b3a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏
| 作成日時：2019年7月4日 2時
