【鬼滅の刃×七つの大罪】黒き者達

青いリボン ページ20

「おはよう、カイくん」





獪「はよ」





あれ？



いつもは刀だけの獪岳が、今日は小さな布に包まれた物を持っていた。





「カイくん。それなあに？」





あァ、これか。と布の結び目を解き、






「まぁ…これはアクセサリー？」






獪「あく…せ？」





「あぁ、ごめんなさい。これは髪飾り？」





獪「そうだ」





「凄い…」





花をモチーフにしたリボンの髪飾りを見せてくれた。



濃い青色のリボンは、獪岳の服の色と似ている。



私の勘違いじゃなかったら、これは『独占欲』って事でいいのかしら？



差し出された髪飾りを受け取り、早速付けようとした。





獪「付けてやる」





「え？カイくんが？」





獪「ンだよ、不満か？」





「ちょっと…意外だなって思っただけよ」





あ、眉間にシワ寄ってる。



ごめんなさい。そんな所も可愛くて好きよ。と気持ちを込め頭を撫でる。





獪「……撫でんじゃねェ」





「嬉しいくせに」





獪「さっさと後ろ向け」





「はーい」





これ以上揶揄(からか)うと拗ねちゃうから、大人しく背を向ける。





獪「なァ、この後暇か」





「？ええ、カイくんに会う時は何も予定は入れてないわ」





獪「なら、先生に会いに行くぞ」





「先生って、カイくんのお師匠様？」





獪「あァ」





カイくん。女の子には準備って物が必要なのよ？



しかも御家族に会うってなったら尚更よ……

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