【鬼滅の刃×七つの大罪】黒き者達

初めて ページ15

昨日やっと再会して、ずっと一緒にいたかったけど、





どうもこちらの世界は時間が経つのが早い。





それに獪岳は『先生』と『泣き虫くん』のいる家に帰らなくてはいけない。





だから約束したの。





『また明日もこの場所で』





約束通り私は昨日と同じ場所に来た。





まだ獪岳はいない。





私は座り、辺りを見回す。





甘い香りがするのは桃があるからだろうか。





そんな良い香りと暖かい日差しで、いつの間にか寝てしまった。









。









────────


エ「Aは好きな人いるのかしら？」





「うん！いるよ！とぅ様にはヒミツだよ？」





エ「ええ、わかってるわ。母様とAだけね」





「えっとね、カイくんっていうの！とぅ様よりカッコイイの！」





エ「まぁ。父様よりも？」





「うん！カッコイイ！」


──────────








懐かしい幼い日の記憶。





そう。これは夢。





そういえば私、寝ちゃってたんだ…





そろそろ獪岳も来る頃だろう。





そう思い目を開ける。









「…………カッコイイ、カイくんだ」





獪「！？」









目を開けたらすぐ上に獪岳の顔があった。





どうやら膝枕してくれてたみたい。





獪岳は優しいな…





まだ寝惚けてる私は、夢と現実の区別がついていない。





なので考えるよりも先に言葉が出てしまった。





ぼんやりしてる頭では、慌ててる獪岳可愛い。などと思っている。





顔が赤くなってる獪岳の頬に手を伸ばす。





それに応える獪岳。





獪岳は私の体を引き寄せ、首を少し下げ、





私は初めてのキスをした。

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