【鬼滅の刃】元風柱の継子様は堅物デコ真面目に溺愛される

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まだ熱の帯びた顔を手で扇ぐ。



あのでこっぱちめ…



と心の中で悪態をつく。









『さっきの続きしよう』









その言葉を思い出して、また顔が熱くなる。



恋仲になってからわかった事がある。



炭治郎は何かと距離が近い。



暇さえあればくっついてくる。



もちろん人がいないのを確認してから。



これはたぶん甘えているんだと思う。



任務から帰ってきた日などは、



1時間くらいはくっついて離れてくれない。



寂しかったのかわからないけど、兎に角くっついて離れない。



嬉しいけど、やっぱり恥ずかしい。



慣れなきゃ…って思ってはいるけど、慣れない。



慣れるにはどうしたらいいのかな…









「あのー、A様」









ふと隠の人から声をかけられる。









「はい、なんでしょう？」


「険しい顔をしてらしたので、怪我されてるのかと思い声をかけました…」


「それなら大丈夫です。怪我はしていません」


「そ、そうでしたか！」


「はい。気づかってくれてありがとう」









お礼を言い、私は蝶屋敷へと向かった。

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