【鬼滅の刃】元風柱の継子様は堅物デコ真面目に溺愛される

37 ページ38

「お味はどうですか？」



「うめェ」「うまい！！」









2人同時に感想を言ってくれた。



お口に合って良かった……



特に玄弥様。



私の料理を食べるのは多分初めて。



せっかくの誕生日に不味いご飯を出されたら、



たまったもんじゃないからね。



それにしても、すごい食べっぷり……



山のようにあった料理は、



みるみるうちに無くなってゆく。









「おい、A。お前もちゃんと食ってるか？」



「はい！食べていますよ！心配ご無用です！」









この会話を聞いていた玄弥様は、









「ごめん、A…美味くてつい食べすぎた…」









と、自分のお皿に乗っていた天ぷらを分けてくれた。









「玄弥様、私のご飯は美味しいですか？」



「うまいってさっきも言ったぞ？」



「ふふっ、そうですね。私は玄弥様の笑顔が見たくてご飯を作ったんです。だからいっぱい食べていっぱい笑ってください。
それだけで私のお腹は満たされます」



「で、でも…」









わかりました！と私は玄弥様から渡された天ぷらを箸でつまみ、



あーん、と玄弥様に食べさせようとする。









「じっ、自分で食える！！」



「えー、たまにはいいじゃないですかー。ほら、お誕生日なんだし！」



「いい！いいから！自分で食うから置いておいて！！」



「ﾁｯ、あーん出来ると思ったのに…」









こんな私の様子を見ていた実弥様は、









(玄弥、気の毒に……)









と思っていたのは、本人しか知らない。

38→←36

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す