【鬼滅の刃】元風柱の継子様は堅物デコ真面目に溺愛される

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なんだかずっと長い夢を見ていた気がする。



炭治郎がいっぱい名前呼んでくれて、



抱きしめてくれて、



今は一緒に寝ていて……



ん？



一緒に寝ていて？



恐る恐る目を開けると、案の定一緒に寝ていた。



そして顔が近い。



今の状況は抱きしめられながら寝ている。



だから顔が異常に近いのだ。









「顔、綺麗…」









普段、間近で炭治郎の顔を見ることなんてないので、



今日くらいいいだろう、と思い観察している。



幼かった顔から、シュッとした大人の男の人の顔立ちへと変わっていた。



かっこいい。



きっと誰もがそう言うだろう。



そして女の子にすごくモテるんだ…



実際に何回かそういう場面を見た事がある。



その度に嫉妬もした。



でもそれはわがままだと思って、何も言わなかった。



私は素直になれないんだ。



だから今だってこうして、寝ている炭治郎にしか自分から接吻出来ないもの。



炭治郎には素直で可愛い女の子が似合うってわかってる。



私も素直になろうと頑張ってる。



でも無理だった。



本人を目の前にすると、いつもキツい言葉を言ってしまう。



はぁ…とため息をつき、もう一度接吻をした。









「素直になれなくてごめんね」









そう言ってもうひと眠りしようと瞼を閉じかけた時、



何かが上に覆い被さった。

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