【鬼滅の刃】風柱の継子様は堅物デコ真面目が嫌い

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「しのぶさん」


「なあに？」


「あのですね、ご相談がありまして」


「なにかしら？」









私は我妻善逸の事を話した。



どうにかしてアオイを、なほ、すみ、きよを困らせずに、



薬を飲んでもらう方法を。









「まぁ…Aは優しいわね」


「い、いえ！私はアオイ達の負担を減らせるように、私が出来ることをしたいので！」


「それを優しいと言うのよ」


「は、はぁ…」


「それはそうと、薬を飲んでくれないのは困ったわね…」









しのぶさんは考え込んでしまった。



ここの屋敷には多くの患者がいる。



一人の我儘の為に時間を使う事は出来ない。



任務もあるから尚更。



そもそも、



『良薬口に苦し』



という言葉の通り、



不味くて苦い薬ほど効くのだから我慢してほしい。









「なんとかして薬を飲ます方法…」


「あ！」


「？どうしたんですか？しのぶさん」


「こういうのはどう？」









提案されたのは、



我妻善逸は女の子が好きで、特に一般的に見て『可愛い』『綺麗』など言われる顔が好きらしい。



確かに、しのぶさんを見て頬を染めていた。



つまりは、色仕掛けだ。



でもそれを誰がやるんだ？









「それは誰が…」









疑問に思っていた事を聞こうとしたら、



美しいお顔がこちらを向いて、



もちろんやってくれるよね？



と言わんばかりの笑顔で見られた。



頼まれたら断れない性格の私は、



やります……



と言ってしまった。









花ノ宮A。人生初の色仕掛けに挑戦します。

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