【鬼滅の刃】覚えてなかったらしい

28 ページ28

．





私が入場した時、善逸は涙腺崩壊していた。






まったく、涙で顔がぐちゃぐちゃじゃない。






周りからは、






「Aー！綺麗だぞー！」


「善逸泣きすぎて顔ボロッボロ(笑)」






などたくさんの声が聞こえた。







いよいよ誓のキスだ。






善逸は物凄く緊張している。






私のベールを上げる。






そして善逸は固まった。






私はため息をつく。








「はぁ…ほら、善逸」








腕を広げる。









「愛してるわ、私の旦那様」









そう言って抱きしめキスをした。







でもそこからが大変だった。







善逸に火がついたようで、なかなか離してくれない。







このっ、珍妙なたんぽぽめ！！！







心の中で貶していたら宙に浮いた感覚がした。






そう、善逸は私をお姫様抱っこしたのだ。









「ぜっ、善逸！？た、高い…降ろして！」


「嫌だ。このまま連れてく」


「え！？何処に連れてく気！？」









善逸は私を抱き抱えながら走り出した。






教会中に私の助けを求める声が響いたが、みんな助けてくれなかった。






それどころか、






「いいぞー！善逸！」


「男らしいぞ！」







そういう声が聞こえてきた。






まぁ、今日くらいはいっか。と私も許してしまった。

29→←27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す