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「私のピアノに触らないで」





鬼はそう言い放つと、伊之助の刀を素手で掴んだ。






「!?何しやがんだ!!離せこの野郎!!」


「他人の物を傷付けることは許されない事よ」


「あ"ぁ!?他人ってお前鬼だろ!!」


「鬼だろうが人だろうが関係無い。大切にされている物を傷付けることはダメ。謝りなさい」


「なんで俺がんな事しなきゃなんねェんだ!!」


「それがマナーだからよ。こんなの一般常識よ?あなたそんなのもわからないの?」


「っ、んな事知ってる!!知ってたうえでやったんだ!」





あー、伊之助馬鹿だ。


あいつ本物の馬鹿だ。


しかも鬼に正論言われてるし……







「君は鬼なのか!」


「た、炭治郎!?鼻おかしくなっちゃったの!?鬼の匂いするでしょ!?俺だって鬼の音聞こえるんだよ!?」


「鬼の匂いはする。けど、血の匂いは一切しないんだ。多分、人を喰っていない」


「え?」





え?そんな鬼いるの?


禰豆子ちゃんは人を食べる事はないけど、


この鬼も禰豆子ちゃんと一緒って事?


そんな事ってある?

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作者名:ぴぴぴっぴ x他1人 | 作成日時:2019年11月8日 0時

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