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私には弟がいるから、炭治郎達を弟のように接してしまう。





「朝ごはんは食べたの?」


「そういえばまだだった…」





その時タイミング良くお婆さんが、





「朝餉の準備が整いました」





と知らせてくれた。






「ほら、ご飯を食べに行くわよ。育ち盛りはたくさん食べて力を付けなさい」


「Aは……」


「?」


「いいや、なんでもない!伊之助ー!朝餉の時間だぞー!」


「飯!!」








私達はご飯を食べに広間へ向かった。














さて、どうしたものか。




今までは音楽で腹を満たしていた。




目の前のご飯を食べれるだろうかわからない。




そう考えていると脇から







「食わねぇなら俺が食ってやる!!」






と焼き魚を取られてしまった。






「伊之助!!それはAのだぞ!!
Aすまない。代わりに俺のを食べてくれ」


「大丈夫よ、ありがとうね炭治郎。
伊之助、欲しいなら一言言いなさい。そうしたら私も炭治郎も怒らないわ」


「ふんっ」


「こら、伊之助!!」







内心では伊之助に感謝している。




私は食べるのが怖かった。




もし味を感じる事が出来なかったら……




作ってくれた人に申し訳ない。




意を決して、野菜を一口食べる。









「よかった……」








よかった、味は感じる。




けど、すぐに満福になった。




やはり私の主食は音楽なのだろう。







「伊之助、全部食べてくれるかな?」


「は?それはいいけど…」


「え?A、野菜を一口食べただけだぞ?」


「そうだよ。伊之助なんか気にしないでもっと食べなよ!」


「もうお腹いっぱいになってしまったの。ご馳走様」








私はその場を逃げるように手を合わせ部屋を出た。




何か楽器はないかと考えていたら、お婆さんに会った。







「あのすみません」


「はい、なんでしょう」


「何か楽器…音を奏でる物はありますか?」


「はぁ、それでしたら三味線が御座います」


「!それを貸していただけないでしょうか」


「はい、今お持ち致しますね」









授業でやったから多分弾けるはず…




私の記憶と腕が訛っていなかったら…

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作者名:ぴぴぴっぴ x他1人 | 作成日時:2019年11月8日 0時

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