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炭治郎と鬼の会話は聞こえてた。


あの鬼女の子なの?


炭治郎から恥ずかしがってる音が聞こえる。





「夜のうちに藤の家紋の家に向かおう」


「何故私が小さくなる必要があったの?」


「移動しやすいように小さくなってもらったんだ!俺が抱えるから大丈夫だよ」


「え、炭治郎、禰豆子ちゃんも背負ってこの鬼も抱えるって大変だぞ!?
俺が背負って行くよ!!!!」






確か炭治郎は、前の任務で怪我をしている。


俺もかっこいいとこ禰豆子ちゃんに見せたいし!



そう思っていたら小さくなった鬼が近づいてきて、



「ん」



と抱っこのポーズをした。


その時月明かりでその鬼の姿がハッキリと見えた。





「え!?やだ何この子!!!めちゃくちゃ可愛いじゃん!!!顔も仕草も可愛いってどういう事!?!?」





その鬼の容姿は、


赤みがかった黒髪で白く小さな顔。


瞳は栗色をしていてとても愛らしい顔。


そんな愛らしい顔が歪んでいた。






「炭治郎。こいつは大丈夫なの?」


「す、すまない。善逸はいつもそんな感じだ…」


「ふーん…遠野A。あなたの名前は?」


「俺は我妻善逸!!!さぁAちゃん!!俺の胸に飛び込んでおいで!!」


「………」







あー!!顔を(しか)めながらも来てくれた!!!


なんて可愛いの!?!?






「あまり騒がないでね。御近所迷惑になるから」




そう言って、しゃがんでいる俺の胸にすっぽり収まった。




「!?なんで泣いているの?」


「嬉しさと可愛さで…」


「あなたって馬鹿ね。早く此処を出なくていいの?」


「善逸急いでくれ!」


「あ!うん!!」







Aに羽織を羽織らせておぶった。


めちゃくちゃ軽いんだけど、俺おぶったよね?


落としたりしてないよね!?







「善逸。炭治郎と猪はもう行ったわ。置いていかれるわよ?」







後ろから声が聞こえたし落としてない。


大丈夫だ。


って、炭治郎達置いてくとか酷くない!?!?

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作者名:ぴぴぴっぴ x他1人 | 作成日時:2019年11月8日 0時

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