Summer Memories. (ページ6)

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顕嵐side

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ちひろと怜央がこんなんだから、

俺はほとんど喋れずに終わった。

テンション高い2人が幼なじみで俺、

よくやってこれたな。

2人とは別れて、今は佐島と2人きり。

…こんな時に話せばいいのに上手く言葉が見つからない。

好きなやつの前だと緊張して

何話せばいいのか分からなくなるんだ。

こんなんで緊張して告白なんて出来るのかな？

「…じゃあ私、ここだから。
送ってくれてありがと」

顕嵐「いや、平気。また明日な」

「…うん。…ああ、顕嵐くん。
まだ学校までの道覚えてないから一緒に行ってもいい？」

顕嵐「いいよ。ちひろと怜央にも言っとくな。
4人で一緒に行こ」

「…あ、うん。じゃあ、また明日」

家に入るその背中がとても悲しそうに見えた。

俺、なんか変な事言ったか？

…あ、どうせ一緒に行けるなら2人きりにしよ。

でも佐島には「4人で」って言っちゃったし。

うーわ、やらかした。

…佐島が悲しそうな背中だったのも、これが理由？

んなわけないか。

自惚れすぎだ、俺！

でも、本当にそうだったら嬉しいな。