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顕嵐side
.
顕嵐「麦茶入れてくから、
先俺の部屋で待ってて、クーラー付けていいから」
「「はーい！」」
猛スピードで怜央とちひろが、
階段を駆け上がる音が聞こえる。
顕嵐「…行かないの？」
佐島が1人、スクバを持って立っていた。
「手伝うよ」
顕嵐「いいって、先行ってて」
「でも、お邪魔しちゃったから…」
顕嵐「…じゃあ、お願いしようかな」
「うん！」
嬉しそうに微笑んだ。
その笑顔に一瞬ドキッと胸が高鳴った。
どんどんこいつに翻弄されていってる。
やべぇな、俺。
「顕嵐くん？どうかした？」
顕嵐「あ、いやっ、何でもない！運ぼ」
危ない、伝えてないのに気持ちバレるところだった。
こんなんで部屋とか行って大丈夫かよ…。
間違って襲ったり…。
しないか、ちひろと怜央いるしな。
顕嵐「開けてー！
2人とも両手塞がってんの！」
中にいるであろう2人に声をかける。
この光景見たら、どう思うんだろ。
さっきみたいに怪しくニヤニヤしたりすんのかな。
それにしても2人に気持ち、バレてるよな。
どう言い訳したらいいんだろ。
言い訳する必要なんか、ねぇんだけどさ。
あいつらにはこういうこと、
なぜかバレたくない。
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作者名：なつまる
| 作成日時：2017年10月22日 17時
