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顕嵐side
.
週明け、学校へ行くとまだAの姿が無かった。
長妻「…あれ、まだ佐島ちゃん来てないの？」
女「いつもなら3人が来る前に来てるんだけど…
今日はまだだよ〜」
俺らが教室に入ると自分の席から
「おはよーっ！」って駆け寄って来てくれる。
それが無いと違和感しか感じない。
ちひろ「…まぁ、待ってみるか！」
顕嵐「…だな、」
でも、いつまで経ってもAは来なくて。
まぁ、珍しく欠席なんだろうってこの時は
普通に考えてたんだ。
先生「席つけ〜」
だから担任の悲しい声のトーンも
気付かなかった。
先生「出欠とるぞ…って言いたいところだが、
皆に1つ報告がある」
担任が真剣に話をしだした。
そんな態度は珍しかったけど
軽く聞き流そうと思った。
先生「………佐島Aは東京に転校した。
見送り行ってきたんだけど、
皆に『短い間だったけど楽しい時間をありがとう』
そう伝えてくれって」
『転校』って言葉の重みが強過ぎて、
その後の言葉が何も入ってこなかった。
何で言わなかった？
金曜も皆で普通に帰ったじゃん。
あの時、言おうと思ってたのか？
言えなかったのは、俺らのせい？
先生「…阿部、これ佐島から預かった」
顕嵐「…へ？」
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作者名：なつまる
| 作成日時：2017年10月22日 17時
