Summer Memories. (ページ20)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:20,164 hit

20 ページ20

貴方side

.

「…じゃあ、お邪魔しました」

顕嵐「俺送ってくわ」

「…え、いいよ」

顕嵐「心配だし」

「…ありがと」

顕嵐「…行くぞ」

なんか申し訳ないな。

そう思いつつも嬉しかった。

顕嵐「また家、来れる？」

「…うん、行きたい」

顕嵐「父さんにも紹介したいんだ。
初めて俺が好きになった人って」

顕嵐も初めて、なんだ。

絶対元カノいるって思ってた。

こんなにかっこいいんだもん、

小さい頃からモテてたと思うしね。

「そうやって紹介されるの、すっごい嬉しい」

顕嵐「そう？」

「…うん、」

『女は男の初めてが欲しい』

そう前にどこかで見た気がする。

その時はよく分からなかったけど

顕嵐に恋をして付き合うようになって。

その言葉の意味がようやく理解出来た。

男の人と付き合ったことなんて無いから、

どの経験も顕嵐が初めて。

でもその多くは顕嵐が経験してきていること。

たまに顕嵐も初めてってものがあるの。

それがすごい嬉しい。

顕嵐の経験の大多数はちひろとのこと。

たまにちひろに嫉妬してしまうこともあるけど

それもこの事が原因かもしれない。