友情 ページ9
貴方side
.
帰ってきてからベットの上でダラダラと過ごしていた。
コンコンッ、
っと音が聞こえてその方を向けば顕嵐がいる。
「…何してんの？」
顕嵐「最近こうして話してないから
寂しくてさ、」
Aが来たから俺は戻る。
そう言って軽々とフェンスを越して、
自分の家のベランダへ戻っていった。
「確かに言われてみればしてなかったかもね」
顕嵐「だろ？」
それをしなくなったのは、
高校に入って学校帰りにケーキ食べながら
麻衣達と話したり、部活とかで帰りが
遅くなって、疲れて2人とも早く寝てしまう、
ってことも1つの原因だと思う。
でもそれより、顕嵐がさっきのように
私を呼び出すことが少なくなったから。
いつも呼び出すのは顕嵐の方で。
正直めんどくさいなぁ〜、
なんて思う時もたまにあるけど話すと
楽しいからついつい乗ってしまう。
「今日は何の用？」
顕嵐「特に何も〜」
「…は？」
顕嵐「Aと話したかったから。
それじゃあ、だめ？」
「…別に、いいけど」
こんなに男らしくなって。
女子が喜ぶようなこともすらすらと言えてしまう。
それからたわいもない話をして。
顕嵐「…俺の話、聞いてもらっていい？」
「いいけど、？」
そんな時、急に顕嵐が話を切り出した。
顕嵐「………俺、お前のことが好き」
「…え？」
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作者名：なつまる
| 作成日時：2018年1月16日 21時
