友情 ページ29
貴方side
.
神宮寺「…じゃあ、また放課後な」
「…うん、」
神宮寺「じゃあ、また」
手を振ってくれたから軽く手を振り返す。
顕嵐と横に並んで教室に入るといつもの4人の姿。
麻衣「…ほら、飛鳥」
飛鳥「…A、ごめん。
Aの話聞かずに自分の気持ち押し付けて。
ずっと反省してた」
「…私こそごめん、
飛鳥の気持ち知ってるのに軽率に行動しちゃって…」
長妻「じゃあ仲直りの握手！」
「え、…笑」
ながつに私は右手を、飛鳥は左手をとられ
お互いの手に重ねた。
見つめ合うとなんか恥ずかしくて
2人で笑い合って。
麻衣「…飛鳥とAが仲直りしたってことで
ちょっといい？」
麻衣が珍しく真剣な目をしている。
麻衣「…あのね、私廉が好きなの」
「えーーーーー！！！！」
麻衣「こ、声がでかい…。
それでね、Aと飛鳥に協力してもらいたいな、って」
麻衣に、言わないと。
また飛鳥と同じようになっちゃう。
「私ね、廉にも告られたの」
麻衣「え…」
「でもね、断った。今は勇太がいるし。
ついでに言っちゃうと顕嵐も断った、
だからさ安心して？」
麻衣「良かった、ライバル1人減った」
飛鳥「だね…！」
長妻「ねぇーいつまで続けんのー？
ボーイズトークのネタが底を尽きたー」
ボーイズトーク、って…。笑
でもこんなに複雑になってるなんて、
思ってもみなかったな…。
続く
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作者名：なつまる
| 作成日時：2018年1月16日 21時
