金が無くなった。【ブルーロック】

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え？！A？と言った声や、やる気に満ちてる声が多々聞こえる。そんなに私の事好きかよ、なんて思っても今は辞めたい気持ちでいっぱいだ。


Aはブルーロックプロジェクトが始まった当時は猫を被っており、清楚系な女の子を演じていた。口調も敬語を使っていて、よく相談に乗ったりしていた為、選手からの好感度も高く、かなり好かれていた。

だが、とあることからAの素がバレてしまい、今ではネタキャラとして扱われることが多くなり、Aはディスり合える仲が良い男友達が増えた、ほぼ女の子と話しているようなもの、といった感覚だった。

だが、選手達は初めはAの性格あってか、優しくすると好感を持てるから優しくする、といった筈だったが、今では好きな子程虐めたくなる、よくあるツンデレ男の子になってしまったのだ。なのでデリカシーがない話もするようになってしまったし、品がない話などもよくするようになってしまった。

Aの素を知った後でも好きな事には変わりなく、寧ろ話しやすくなった事から、話すチャンスが増えてウィン・ウィンの関係になったのだった。

猫を被ってたAの事をちゃんと好きだった人もいたらしいが、ショックを受けた後に、開き直って品がない話をするようになった人たちも少なくは無い。それでも好かれているAは流石としか言いようが無い。


そして、辞めたいと言ったAに対し絵心が一発頭をペちっ、と叩き、いてっ、と、声を漏らすA。
睨みつけるも絵心の眼力に負けたA。




「⋯⋯うん、A。ちゃんと言おうね」


『す、すいません。え、えっと、⋯劇やります。私だいたい主人公らしいです。アンリちゃんとのラブラブ純愛ヒストリーを希望します。よろしくお願いします』




Aの発言に選手達が盛り上がるも、Aの目は死んでいる。そんなにやりたくないのか、と後ろからAと絵心を眺めるアンリもあはは、としか言えなかった。




「もっとやる気だしなよ、ほら見ろ、イケメンばっかだよ？」


『わーすごォーい。イケメンばっかだー。でも私の事悪く言う奴ばっかだ〜！アンリちゃんがいいなぁ〜！』


「うん。もういいや」




選手達にくじ引きで配役を決めるて劇を行う事を伝え、劇取り扱う内容、売れそうな話が思いつけば、提案して欲しいらしい。またランダムのくじで行われる為、偏りが出る。そして、アナウンス系はアンリが担当するとのことだ。

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