10話 ページ10
「「キャプテン！」」
「大丈夫でやんすか？！」
壁山と栗松がAを起き上がらせると、染岡がAに言う。
「帝国と戦う前にお前の方がバテるぞ？」
『あはは、大丈夫だって』
「此奴ら、俺が来るよりも前からお前の事見てたみたいだぞ」
⋯⋯え？ と聞き返し、驚いた顔をして部員を見渡せば、照れくさそうに半田と染岡が言った。
「Aが他の運動部に声掛けてるの見てたら⋯⋯」
「ちょっとな⋯⋯」
「その特訓も、なんかこう、胸がジーンと熱くなってきたでやんす」
栗松が涙ぐみながら思いを伝えれば、他の部員も次々に声を出す。
「キャプテン、俺も特訓一緒にやらせてください！」
「俺も！」
「俺もやりたいでやんす！」
「一緒にやってもいいっすか！？」
一年組が元気よく声を上げた。
そんなみんなの想いに、Aも涙ぐんでいる。
みんなやる気がなくて練習すらまともにしていなかったのに、自分達からやりたいと言ってきた気持ちに、Aは感激している様子だ。
『当たり前じゃん、大歓迎だよ！ 私すっごい嬉しい！ 特訓、やろうぜ！！』
「「やろうぜ！！」」
その日は、鉄塔広場で練習をし続けた。
タイヤを引きながら走り込み体力をつける練習や、今まで練習をしてこなかった分のドリブルやシュートの練習。Aも、先程と同じようにタイヤを受け止める練習。
その日の雷門サッカー部は一段とキラキラ来ていた。
そして、試合当日。
『みんな、紹介するよ。今日の試合、助っ人に入ってくれる、�狆礁邏�介�瓩澄�』
「僕のことは、�爛泪奪�ス�瓩辰童討鵑任いい茵７�達のキャプテン見てたら、なんだか退屈しなさそうだと思ってさ」
松野はAが使っていた部員募集の看板を持って言った。
「退屈って、遊びじゃないんだぜ、試合は」
「心配いらないよ。サッカーはまだやった事ないけど、こう見えて器用なんだよね」
『⋯⋯という事！ まぁ、期待しようよ！』
Aがそう言えば、半田がバツが悪そうに言う。
「でも、これでもまだ九人だぞ？」
「⋯⋯十人だけど」
影が薄い少年、�牘凸鄂劉瓩�背後から急に現れ、ボソッと言う。
「ご、ごめん、気付かないで⋯⋯」
『影野も入部したもんね！』
「⋯⋯いいのさ、俺はもっと存在感を出せる男になりたくて来たのだからね。フッ、フフフフ⋯⋯」
「「「「「⋯⋯⋯⋯」」」」」
なんとも絡みずらそうだ。
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ラスク(プロフ) - 陳腐な感想で申し訳ないですがとても面白かったです！続きお待ちしてます！これからも頑張ってください！ (2022年12月1日 13時) (
レス) id: 7c79b6a07e (このIDを非表示/違反報告)
渡月(プロフ) - kymnj..さん» ほんとですか！？！？嬉しいです！！励みになります！！！今後もよろしくお願いします！ (2022年9月11日 22時) (レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
kymnj.. - おもしろーい！ (2022年9月11日 14時) (レス) @page1 id: 255bdd460a (このIDを非表示/違反報告)
渡月(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！楽しんでもらえて何よりです。また更新再開しますので、何卒よろしくお願いします！！！ (2022年6月18日 1時) (レス) id: b05dbf39f9 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - とても楽しく読ませてもらっています。更新頑張ってください！ (2022年6月17日 21時) (レス) id: 29329d1aca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渡月 | 作成日時：2022年2月25日 1時
