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赤葦「ほんとに、付き合ってくれてありがとうね」


「い、いえいえ……いい運動になりましたし」


赤葦「……ほんとは、しんどかったでしょ」


「そりゃ、現役で高三でしかも男子の強豪のエースのブロック練なんて、修行以外の何物でもないですよ……」


赤葦「ごめんね、ほんと」


「でもいい運動になったのはほんとですよ」


赤葦「そう?良かった てか体力結構あるんだね」


「えへ、結構自信あるんですよ!現役の時よりは落ちましたけど」


赤葦「でも木兎さんに着いてこれる女子、そうそう居ないよ」


自主練後。わざわざ付き合ってくれたからと、女子の部屋まで送る。
その行為に、下心が無いわけじゃない。

夜でもきらきら細かく反射する目、鳥の羽みたいにばさばさの睫毛、薄く色付いたぷるぷるの唇。

そして、冗談抜きで折れそうな細い腕。

女子にしては結構身長も高いし、自分と目線もそんなに離れていないけど、女子特有の細い感じが、より彼女が“女子”であることを助長させている。


木兎さんとのハードな自主練でピンクに上気した頬と、ポニーテールで顕になった項に、汗で産毛が張り付いている様子が、なんか___




影山「A」





顔を上げると、そこには烏野のセッターが立っていた。
どこか顔が怖い。


赤葦「木兎さんとの自主練で遅くなっちゃったから、送ったの ごめんね」


影山「っす……」


「送って貰ってありがとうございました〜 おやすみなさい」


赤葦「うん おやすみ」



あんなに敵意むき出しにすることある?



赤葦「自覚無いんだろうけど」

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作者名:ゐづみ | 作成日時:2024年2月21日 20時

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