今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:113 hit
小｜中｜大
帰り道 ページ3
．
｢お腹すいたぁ 今日のご飯なんだと思う？｣
影山｢俺のか？お前のか？｣
｢わたしの｣
影山｢知らねえよ じゃあカレーとか｣
｢ざんねん 昨日カレーでした｣
影山｢確かに昨日匂いしてたな｣
｢まあ毎日カレーでもいいけど｣
わたしより随分長い脚。
一歩がすんごく大きいのに、わたしに合わせて一歩ずつ、ゆっくり進んでくれる。
目線の位置が合わなくなったのは、いつからだっけ。
影山｢なあ｣
｢んー？｣
影山｢なんでマネージャーやろうと思ったんだ｣
｢え 嫌だった？｣
影山｢そういう事じゃねえ 女バレ入って、バレー続けるもんだと思った｣
｢確かに今日バレーしててすごくたのしかったし、またやりたいなぁとは思った｣
でも中学最後の引退をかけた試合、ゲームセットを告げる審判のホイッスルが響いた時、ああこれで終わりなんだって思った。
｢バレーしてた毎日がすごくたのしくて、綺麗だったから、綺麗なままでいて欲しかったのかも｣
影山｢…………そうか｣
｢でも同じくらいの理由でね、飛雄のバレーしてる所を一番近くで見たかったからっていうのもあるよ｣
影山｢え｣
｢あはは 顔真っ赤！｣
影山｢赤くない！！｣
｢嘘つかないでよどう見たって赤い！｣
影山｢置いてくぞ！｣
｢やだやだ置いてかないで！！ごめんって！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゐづみ | 作成日時：2024年2月21日 20時
