謎の集団Rより、敬愛する君へ ページ5
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翌日。
ここ最近すっかり着なくなった芥子色のレギュラージャージに袖を通し、テニスバッグを持って家を出る。お気に入りのヘアバンドもばっちりで、まるでこれから休日の部活へ行くような、そんな気分だ。
懐かしい気持ちになりながら、学校を目指した。
AM8:56
部活のことを色々と思い出していたら降りる駅をひとつ間違えてしまった。結構ギリギリに着いたけれど、間に合ったから大丈夫だろう。
テニスコートに足を運ぶと、8つの人影が見える。全員茶色の紙袋を被り黒い布を身にまとっていて、まるでどこぞの危険な集団の様だ。明らかにそこだけ異彩を放っている。テニスコートにコレはちょっと......いや、かなりおかしい図だ。
謎の空間に狼狽えながらもそこへ近付く。目の前まで来ると、8人のうちの1人が声を発した。
「よく来たな、幸村精市」
紙袋のせいで声が篭もり聞き辛いが、確かに聞いたことのある声だ。
「我々が謎の集団Rだ」
また1人、聞き覚えのある声が聞こえる。
「ここに呼び出したのは他でもありません」
まただ。
「我々は、とある野望を持っている」
これは、
「それは、アンタとテニスをすること！」
もしかして、
「もう一度皆でテニスをする」
ああもう、
「それが俺達の野望」
本当に、君達は。
「そして、貴方への誕生日プレゼント！」
ばさり。
一斉に、紙袋と黒い布が取られる。
8つの芥子色のジャージと、見慣れた顔。
「誕生日おめでとう！」
「幸村！」「幸村君！」「精市」「幸村部長！」
ありがとう、皆。
精一杯顔を緩ませて、笑ってみせた。
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ぽんぽんぺいん/梅田(プロフ) - 晴一さん» 晴一さん、コメントありがとうございます。溢れ出る幸村様への愛をこの作品から少しでも感じて頂けたのなら幸いです。とても嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2016年3月5日 2時) (
レス) id: cc3adbb15b (このIDを非表示/違反報告)
晴一(プロフ) - 初コメ失礼します。幸村様への愛溢れる生誕祭小説、とても素敵でした！私も今日と言う日を迎えられたコトを狂喜乱舞した者なので、嬉し過ぎて泣きそうです…っ！ありがとうございました！！ (2016年3月5日 1時) (レス) id: 55447c4746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんぽんぺいん(梅田) | 作成日時：2016年3月5日 1時
