Film out 【JN】 (ページ2)

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少し、いやかなり焦りながら帰りの支度をした。

地元に帰ろう。

僕の、Aの地元。

僕がかなり挙動不審だったのか

マネージャー(以下MG)「どうした？なんか、あったのか？」

と、声をかけてきてくれた。

マネージャーとメンバーは僕に彼女がいるのを知った上で活動させてもらっている。

「はい…、彼女が…、

不幸にあいました…。」

すると、何秒か固まって

　MG「はぁ!?大丈夫なのか!?今から地元帰るのか？」
　

「はい、心配なので…」

MG「おぉ…、じゃあ駅まで送っててやるから!忙しいし、駅までだけどな…」

マネージャーさんもかなり焦っている。

あぁ、メンバーの周りの人まで心配してくれるなんて優しいマネジャーだ。恵まれてるなぁ

と、今考える事では無い事を考えた。

「ありがとうございます。」

メンバー達には聞こえて無かったみたいでいつもの様にざわざわとしていた。

すぐに帰りの支度をしてマネージャーに駅まで送ってもらった。

Aが死んだなんて実感も無くて、そもそも受け入れられなくて、頭からその事を追い払う様に
電車は久し振りだ、なんて呑気に考えながら乗った。

だけど、久し振りに乗った電車は今までで1番長く感じた。