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車を走らせば、暗い倉庫へたどり着く。
ここは組織が所持している殺し専門の倉庫だ。
表向きは工場の倉庫だが…。
そんな中、暗い倉庫には似合わない美しい美女。ベルモットがいた。
「ベルモットさん」
名を呼べば、冷たく「処理しておいて」とけっ飛ばされてしまった。
まぁ、仕方ないか。
本家様の、しかもボスのお気に入りなんだ。支部の下っ端を気にするほど暇じゃないだろう。
「了解しました」
黙々と作業をこなしていると、視線を感じた。
あー、なんか噂になってたなぁ。確か、短期間でコードネームを貰った人達。
しかもベルモットのお墨付きだとか…。
そんな事はあまり気にせず、終わらせる。
「終わりましたよ。死体はこちらはこちらで処理しておきます」
「わかったわ。後、ジンが呼んでいたわよ」
「わかりました」
死体を車に乗せて、走らせる。
一時間もすれば本部が見えてきた。
車を止めて、ある一室に入る。
「何でしょうか、ジン様」
彼は緑色の瞳で私を見た。
それが嬉しくて、少し体が震える。
「近々、ベルモットがイタリアに行く。そこに男が3人いたはずだ。あいつらはベルモットの監視下にある。いくらコードネームを貰っているからといってあいつ等は新入り、まだお前らを呼び出せない。そこでお前はあいつら専門の処理係になれ。いいな」
「了解しました。失礼します…」
部屋を出て行こうとすれば、
「待て」
と呼び止められる。
「は、はい」
「こちらへ来い」
目の前に行くと引っ張られ、キスをされる。
「ん、んん」
「ふん。てめぇは変わらねぇな」
「あ、えっと…ジン様は…今日も格好いいです」
「ククッ…もういいぞ」
名残惜しい気もしたが、あまりしつこいと彼に嫌われてしまう。
ここは一旦引いて、また今度にした。
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作者名:楚々 | 作成日時:2018年8月16日 3時