体売りの遊女長女、審神者になるの3巻【逆ハー】

その5 ページ6

数珠丸「・・何も、しないのですか」


『確認しに来ただけだよ、それに何かって私がすると思う？家族にしようとしてる人達に』



数珠丸「・・嘘かと疑っていました」


『・・まあ、当然だよね』



と言う

私は遠くを見つめた

そして、数珠丸さんは私の方に体を向ける



数珠丸「・・青江は元気ですか？」

『・・・それは自分の目で確かめてもらわないと・・』


と言う

そして、また沈黙が続く
・・私の用はこれだけだったので

立ち上がる

と思ったけど、手を掴まれた

『何か・・？』


数珠丸「・・私の髪。本当は長いのです。今、この醜い姿で青江に会ってしまえば青江は・・

絶望するでしょう・・お願いします。治してくださいませんか・・？」

と言う
私は目を見開いた
・・・じゃあ、これは切られたのね・・可哀想に


『勿論』

と言って抱きしめて前から後ろの髪に触る

すると、ゆっくりと時間をかけて髪は私の手を追って伸びてくる
そして、結構伸びた所で止まった・・


だけど、私はその髪の美しさに見とれて、固まってしまった

数珠丸「・・あ、あの」

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