隣人がイケメンだった件について【fw】 (ページ9)

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引っ越してきてから初めて大学時代のバンドメンバーと遊ぶことになった

何を隠そう私の趣味は楽器を弾くこと
そりゃあバンドを組むくらいには好きだった

なんでも久しぶりひこうぜとの事

自分の相棒を引っ提げて家を出る

「……あれ、店員さん？？」

『あ、不破さん！おはようございます！！』

偶然にもまた綺麗なスーツを着た不破さんがいた
不破さんがじっと私の目を見つめて不思議そうな顔をする

『え、どうかしました？？』

あんまりにも綺麗な顔でじっと見つめてくるから変なとこでもあるのかとソワソワしてしまう

「ん？あぁ、今日なんか雰囲気いつもとちゃうなーって思って、なんか全体的に、キラキラしてるっていうか、メイクもいつもより濃いし」

待って、いきなり人のこと褒めまくるじゃん、このイケメン

「それに……それ。」

嬉しくて浮かれてたらいきなり伸びてきた手にビビって目をぎゅっと瞑る

その手は私の背中にかかっている相棒に指された

「……楽器、弾くん？」

突然過ぎて返答が遅くなる

『え！あぁ弾きます！』

「ふーん…」

……それはどんな感情の顔なんですか！！！

不破さんは顔が綺麗だ
だからこそ少しの動きも表情に表れる気がする

「えっと、お名前ってなんでしたっけ？」

『あ、梶原です』

「あぁ、梶原さん」

『はい！』

「あのー、ちょっとでいいんすけどー…」

不破さんの口がもごもごし出す

「えっとぉー、…俺にギター教えてくれません？？？」

『…え！？』