隣人がイケメンだった件について【fw】 (ページ6)

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ふはさん騒動から2週間、桜は散り、緑がだんだんと生い茂ってくる頃

私はいつも通り仕事をしていた
仕事場が駅の近くにある為、来客数はそこそこいる

ここで働き始めて3週間、まぁまぁ順調に馴染んできてはいた

『いらしゃいませ……あれ？ふはさん？？？』

見たことがある髪色、そしてイケメンすぎる顔

「……え、誰すか」

『え、隣に住んでるんですけど！！』

引っ越しの日の挨拶と先日のお酒飲んで潰れてたとこを発見したのにも関わらず顔を覚えて貰えてなかった

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働き始めてここまで声を出した私に驚いた店長のご好意で不破さん(ふはさんではなかった)の担当にならせて頂いた

「はぇーー、じゃあアレ夢じゃなかったんすねー」

『まぁ…そうですねー』

「俺知らん間に知らんお菓子があってちょービビったんすよねー」

『渡した時の今起きた感が凄かったですもん』

「マジすか、なんかうっすらーと記憶に残ってて、うっすらすぎて俺の中で夢ってことにしてました」

隣人であることと先日あった出来事をひと通り話したところ、この人がとんでもなく天然なことが発覚した
あと声もいい

「ていうかここで働いてるんすか」

『はい、春から働いてます。』

「いいっすね、楽器屋」

『色んな楽器に囲まれてて幸せです！』

「それはいいっすねぇーーー」

私は楽器屋で働かせて頂いてる

私は楽器が好きで、特にベースを弾いていた
学生時代バンドを組んでライブハウスでライブを開催するほどうちこんでいた
他にもピアノ、ギターは一通り弾けることが出来る

『…ところで不破さんはなぜエレキを？』