第5話 ページ7
no-saido
ハロウィンを控えた渋谷駅の周辺は、既にたくさんの飾り付けが施されていた。道沿いにはカボチャのランタン__ジャック・オ・ランタンがぶら下がり街のあちこちに[HAPPY HALLOWEEN]の文字が浮かんでいる。街の人々はそれを楽しんでいるようだ。がしかし、ハロウィンだからと浮かれて犯罪をする奴もいるのでいい迷惑である。
中には外国人もいた…だがその外国人男性は思い詰めた様子で持っている物__名刺を見つめる
“
「マツダ…ジンペイ…」
外国人男性はそう呟く。その時、もう片方の手で持っていたスマホが鳴った。メッセージの通知だ。
スマホの画面にはロシア語のメッセージが次々と表示された。
外国人男性は返信をしようとスマホの画面に親指をかけた。が、その指を止めた。信号が青に変わり周りの人々が歩き出すと、外国人男性はスマホを懐にしまった。そして、何かを決心したような表情をして、交差点を歩き出した。その情報を彼に伝えようと。
1人の男なのか女なのか分からないがフードと仮面を被った人物がスマホを眺めていた。そのスマホには誰かの位置情報…だろうか?点滅しながらある場所へ迷いなく向かっていく。それをみた人物は仮面の奥で嗤った。どこかで死神が誰かに向かって鎌を振り上げたことが人物には感じ取れた。
「あの時の恨み…ここで晴らしてやる」
死神は鎌をまた振り上げる
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作者名:東方大好き x他1人 | 作成日時:2022年6月14日 15時