第9話 ページ11
「それはなぜかね?」
目暮警部は松田に尋ねた。普通なら落し物と言う線が強い。だが
「落し物なら何故警視庁に届けようと近くにいたんだ?」
「そりゃあ、警視庁が近かったから…」
「違ぇよ、さっき灰原って女のガキが言ってただろうが、<ある人達に伝えたい大事なメモなんだ>って。落し物を拾っただけなら交番に届けりゃあいい。それに警視庁は落し物なんてほとんど預からねぇだろ。」
「あ、確かに…」
「みんな警視庁とか来たがらないからねぇ」
萩原の言葉に警察官達は納得する。
「つまり、この殺、害された外国人は警視庁の誰かに用事があったってこった。誰かはもう分からねぇがな。」
松田の推理にみんな納得したような顔をみせる
すると下からコナンが声をかけてきた。
「ねぇねぇ松田刑事!」
「どうした?ボウズ」
「さっきね、被害者の鞄から名刺が見つかったんだ!」
「あ?名刺だぁ?」
「うん!でね、書いてあった名前が…」
"
「その名刺は…!」
「それって…」
「??」
「何か知ってるの?」
「知ってるも何も…」
「俺のちょっと前の名刺だ。今は役職が違うから違うデザインの名刺だがな。ほら」
確かに被害者の鞄から出てきた名刺と今出された名刺のデザインは違う。そして…その名刺は松田陣平が4年前に捜査一課に配属されてからできた名刺であり、もうほとんど廃棄され見ることの無いはずの名刺だった…
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作者名:東方大好き x他1人 | 作成日時:2022年6月14日 15時