＜アイズ＞~守るために~5 (ページ47)

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貴悠馬!!一緒に行こ』

悠うん。もちろん』

部屋を最後に私達は出た。すると後ろから見覚えのある声が聞こえてきた

充野坂!!一体何をした!?』

後ろを振り返ると充が今にもキレそうな顔をしている。その目線は野坂悠馬しか見ていない

悠 …なんの事かな』

充とぼけるな！！』

悠 …あぁそうえば後で気づいたんだけど、持ってきたチョコマーブルを間違えて君のロッカーに入れちゃってたんだよね』

ニヤッと笑う悠馬。充は冷や汗をかいている

悠でも、何故か君のロッカーから出てきたんだよなぁ』

充 …野坂悠馬ｯ貴様!!』

貴充…』

悠あ、一星くんも食べる？チョコマーブル』

わざとカシャリと音を立てた悠馬は意地が悪い。

悠あっは、要らないか。じゃまたね。行こうA』

貴えっ？な、なんで腰に手まわしてんの』

こんな事したら…チラッと後ろを見ると充が眉を歪ませ拳を握っていた。

やっぱり怒だよ!!口パクでごめんってい…

悠はい、チョコマーブルあげる』

貴んぐっ』

口パクしようとした瞬間悠馬がチョコマーブルを口に突っ込んできた。そしてグイグイと腰をひかれドアの外へほぼ強引に連れ去られた

充 …ｯぐ、野坂ァァ！！』

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貴悠馬のバカ!!わざとしたでしょ』

悠なんの事かさっぱりだなぁ』

充の事知ってるくせに!!と、そんな事言うのも疲れた

悠 …一星くんを救うにはAの力が必要かもしれないね』

貴悠馬と私で救うんでしょ？』

キョトンとした顔を見せたAに悠馬は頭を抱える

悠はぁ～天然タラシは怖いなー、Aには僕がいるのに』

貴天然タワシって何？てか私悠馬とそういう関係じゃない』

眉を下げて言う彼女が面白くて悠馬は笑ってしまった

悠ぷははっ、タワシじゃないよ、タラシだよ…くふふ』

貴も、もう！！悠馬のおバカ!!』

こんな会話がまた出来ることの喜びをA…そして悠馬はかみしめていた。