＜アイズ＞~守るために~5 (ページ29)

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充ページ29

充 ……なんで俺に構うんですか』

充は不安そうな目をしている。

貴え？んー…充が好きだからかな多分』

充は？』

突然すぎるその告白に充はピシッとかたまる。彼女はそれを見てはっ、とする

貴いやいやいやそういう好きじゃなくて友達？仲間？として好きだからって事!!』

身振り手振りで話すAを見ると充はユラっと立ち上がり近づいて隣に座った。

貴み、みみ充？』

充は難しい顔をしている。どうしたの…

すると口を開く

充 …俺は先輩の事好きですよ。友達とか仲間とか、そんなのじゃなくて』

貴えっ。、』

ぐっ、と力を入れられ押し倒された。これ何回目だろうなとAはふと思う

充はつぅーっとAの身体のラインをなぞる。ピクっと身体が跳ねた

充先輩が他の男に可愛い姿見せるの、いつもイライラするんです』

トンっと唇に指を当ててきた充は少し頬が赤い

充だからあんまり見せないでくださいよ。俺だけに…俺だけを見てください』

正直すぎる充の言葉にAは戸惑うが落ち着いて話す

貴充、私まだ…恋愛とか分かんなくて。それで今たくさんの人を待たせてるの。ごめん…』

Aは目をそらす。すると充はぐっ、と顔を近づけてきた

充へぇ…例えば吉良ヒロトとか？あとは…風丸一郎太、吹雪士郎』

その他もろもろ。と充は最初から知っていたかのようにあててきた

充 …その顔、図星ですね。あーあ、先輩は罪な女だなー』

嫌味ったらしく笑う充にAは何も言えなくなる

充 …もうこの際俺にしてくださいよ。恋愛を1からから教えますからだから、A』

ニコッと笑い

俺を好きになってください、と充は言った後キスをしてきた。が、すぐにやめてしまった

何かが足りなく感じ

貴 …深いの、しないの？』

つい彼女は口走ってしまう

充えっ？///』

充はその言葉にドキッとしたがドアの方を見ながら眉を下げる

充 …邪魔が来たみたいでしたくても出来ないんですよ』

話し声が聞こえ出す。私達を探しに来たのかな

充 …後で深いのしに先輩部屋に行きましょうか？』

ニヤリと充は笑う

貴へ!?いやいい！だからおりて！』

充先輩がさっき言ったんですよ？まぁともかく、俺の事好きにさせますから』

覚悟してくださいね

貴 …はい』

光の加減で影が充にかかり妖艶な瞳に彼女は少しだけ胸の高鳴りを覚えた。