＜アイズ＞~守るために~5 (ページ13)

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守り守られページ13

優 Aは、生まれた時から特別な眼を持っているんだ』

優雅達はキャンプ合宿場に戻り、ひとつの部屋に集まっていた。Aはまだ部屋で眠ったままだ

ヒ眼……』

優そう…特別な力。神の眼や魔女の眼…色んな呼び方をされてね、辛い思いをした事もあった』

暗い顔をする優雅

零いつもは金色だろ？でもその力を使うと紫に変わる。そして使いすぎると身体に支障がでて最悪……。だから僕達はなるべく姉さんに使わせたくないんだ』

だというのにあの女はｯと零はリヴの事を思い浮かべ拳を血が出るほど握る

杏 !!零くん、血が』

杏奈はハンカチを零の手にまく

充あの女？』

優 ……詳しい事は言えない。だがその女のせいでAは昔…』

ガチャ

貴昔話はそこまで。皆ごめんね。せっかく勝ったのにこんな雰囲気にさせちゃって…』

扉が開くと凛とした表情のAが立っていた。

円もう身体は大丈夫なのか？』

貴はい。もうこの通り元気ですよ』

バク転を見せるA。すると一郎太がズカズカと近づいて行きガシッと肩を掴んだ

貴い、一郎太(なんで無茶をしたんだ！！』

彼は怒鳴ったが今にも泣きそうな顔をしている。

一もしかしたら死んでたのかもしれないんだぞ!?なのになんでｯ』

円堂や鬼道は目を見開く。こんなに必死な風丸を見たことがなかったのだ

貴 …守るためだよ。貴方達のサッカーを』

詳しくは言えないけどね。と彼女は金色の目を輝かせる。

その言葉に一郎太は眉を歪ませ何か言いたそうだが言葉が出ない

ヒお前、馬鹿だな』

突然のバカ発言に彼女はイラつかせる

貴なんで馬鹿なのよ』

ヒロトは呆れた顔でただ一言

ヒここにいる奴らみーんなお前が大事だっつーのにそれに気づけない』

一 …そうだ。俺達を守ってもお前は誰に守られるんだ？俺達と守り合うってことは出来ないのか!?』

士 Aはもっと自分を大事にしないと』

鬼 …その通りだ』

その後もそうだそうだと声が上がる。

貴みんな…』

守り合うという考えはなかった。何か胸の奥から熱いものが溢れる

円 A、俺達は仲間だろ？だから助け合って頑張って世界と戦おう!!』

ニカッと笑う円堂さん。

仲間、か…どこか私は一つ線の外に今までにいた。だけど今心の底から彼らを信用して、支え合いたい

守り合っていいのかな