【ハイキュー!!】清楚な子【及川 徹】

体力テスト ページ30

【及川side】


「そういえばもうすぐ体力テストだねー」

何気無く言った俺の言葉にAちゃんが見るからに嫌そうな顔をした

「あ、すみません…。私、体力テストとか本当ダメで…」

「あらら、そうなの？」

「頭はいいのに意外ですねぇ。天は二物を与えず、ですかね」

少しびっくりした俺だけど、しぃちゃんはどうなのかな

そしてかわいくて頭がいい時点で二物なのでは


「もう…開き直れるレベルには…ひどいです…」

「50メートル走は？」

若干顔色が悪いんじゃないかと思える程にテンションが低い。そんなに…

そして気にせず切り込むしぃちゃん。心えぐられそう…


「この際もう言ってしまいますね！9.7です!!」

「それはかなりの…えっと、速度ですね」


完璧に開き直ったAちゃんにかける言葉が無い

しぃちゃんも流石に言葉を探したね

「腕も脚も動かしてるのに早くならないんです」

「ふむ…」

「早くならない、かあ…」

どうしたもんかね、と悩む

「50メートル走以外の競技はどう？ボール投げとか上体起こしとか」

「去年の記録は8メートルと9回です…確か」

「「…」」

掛ける言葉がなかった

しぃちゃんの責めるような視線に手を合わせて謝る仕草を返す

「あ、でも。なんでしたっけ、前にびよーんてやるの」

「長座体前屈ですか？」

「そう、それ！未来よく覚えてるね」

「…あれだけは6点なんですよ」

「あれだけは10点なの‼︎」

キラキラと目を輝かせるAちゃん

俺は9点くらいだったかなぁ

「及川先輩は運動得意ですよね…」

「んー、まあ一応バレー部主将ですし？」

少しはできないとね、と笑えば彼女ははにかんだ

「マッキーとか50メートルめちゃめちゃ速いよ」

「確かに速そうですね…」

「まっつんはシャトルランが得意だったかなぁ。ずっと走ってんの」

「シャトルランって悪趣味ですよね。か弱い女子走らせて何が面白いんだって思いますけど」

「そう言う未来は運動得意なの？」

「去年のシャトルランは128回でした」

「…」


Aちゃんに運動系の話は禁物みたい


ーーー

「及川先輩は何が得意ですか？」

「んー…なんだろ」

「上体起こしが得意と聞きましたが」

「どこ情報…でも確かに上体起こしかも」

「音速でやるとか」

「どこ情報‼︎‼︎」

ー＊ー

握力が30あってびっくりしました作者です

更新できていなくて申し訳ないです…！

頑張っていきます。

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