今夜、君とまた…… (ページ2)

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早足でリビングに向かうと案の定機嫌が悪いテヒョン。

何で私、テヒョンと付き合ったんだろう…。

今嘆いても、もう遅いのだが。

TH「ねぇ、昨日……男と居たでしょ？」

いつもよりワントーンほど落ちるこの声にも慣れてしまった。

だけど、この緊張感が漂った嫌な雰囲気もあなたの顔色を伺うように探りを入れる私の話し方もオドオドしてしまう私の態度も……何もかもが未だに私は好きになれないみたいだ。

『ただ、の友達だよ。』

TH「(名前)、君には僕以外の男なんて要らないんだよ。分かる？」

私の意見も聞かずに一方的に話し続ける彼にももう慣れた。

TH「君が他の男に触れられた時の僕の気持ち考えたことある？ムシャクシャして、胸が張り裂けそうなんだよ、ねぇ、(名前)なら分かってくれるでしょ？」

あなたにそう言われて、精神が病んでる私の気持ち…考えたことある？あなたには関係ないことなんだろうけど。

TH「君だけが僕の存在を受け入れてくれるんだよ。君しかいないんだ。」

"もう、私を開放して…"喉まで出かかったこの言葉を飲み込んで無理矢理笑顔を作る。

『うん。分かってるよ。私もテヒョンだけだよ。』

TH「(名前)ならそう言ってくれると思った。」

ｷﾞｭｰｰｯとキツく抱きしめてくる彼からする女性物の香水の匂いにも慣れてしまった。

"この香水は誰の物なの？"

なぜは私はこんなにも彼を信じられなくなってしまったのか。

また、昔みたいに彼と話したら私の瞳に輝きが戻るのだろうか。

そんな夢みたいな日がくればいいのだけれど…。