4話 ページ4
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あれからルーグ様は私がカトリーヌ家に帰るまで毎晩一緒に居てくれた。
そして帰ってからも毎日のように会いに来てくれて居た。
そして月日は流れ10歳になった。
『ルーグ様、あまり無理はしないで下さい。』
「ん？無理なんてしていないよ」
窓側に座っているルーグ様に私は話しかける。
それなのに彼は「大丈夫だ」と私の心配は気に止めていない様子だ。
『_____私はもう大丈夫です。毒の対抗もほぼ修得しました。このままなら心配はいらないです。』
「そうだね、確かに君は毒耐性を手に入れているようだね」
『なら…』
「婚約者の心配してはダメかい？」
あれからルーグ様は本当に大人の男性のようになられた。
トゥアハーデ家の領主であり、整った容姿、そしてトゥアハーデ家の歴代最高の暗殺者と呼ばれているだけの技量。
魔法の才能にも長けている。
私なんかでは勿体無いお方だ。
そんな事を考えながら俯いていると彼はそっと私の隣に腰掛けた。
そして「また君は余計な事を考えているね」と言われてしまった。
『ルーグ様にはもっと相応しいお方がいると私は考えております。私なんかでは…役不足かと…』
「君は俺に必要だよ。婚約者としても暗殺者としても」
そっと私の頬に触れるルーグ様、
「こんなに美しく、生きる女神と呼ばれており、毒の調合にも長けている。こんなにも俺に必要な人はなかなか居ないよ。」
『ルーグ様は依存させるのがお上手ですね、お父様より聞きました。ルーグ様は専用使用人を雇い、魔法の師匠の元へ毎月の様に足を運んでいると……、』
「_____そうだね、 話してなかったね」
『私が捨てられるのは時間の問題だと、そしてお父様はいつ捨てられても良いように新たな婚約者候補も探しているみたいです。』
「捨てる気は無いよ、」
ルーグ様は私をポスッとベットに押し倒した。
そしてとても辛そうな顔をした、それは暗殺者としての顔なのか？それとも……本当の彼の顔なのか……
「婚約を急ぐべきなのか…」
ボソッとつぶやく彼の言葉を私は聞き取れなかった。
不思議そうな顔をしていると彼の顔が近付く、そして彼のサラサラとした髪が私の頬を擽る。
「君にだけだ、こんなにも胸が苦しくなり、こんなにも会いに来る人は…」
『ルーグ様………』
触れるだけのキス。
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続く (更新停止中)
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☆アスカ☆(プロフ) - こんばんは!!ルーグが大好きです。今、再放送してるので続き楽しみです。更新頑張って下さい (2月8日 18時) (
レス) id: 015c60fed8 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - 夢主の設定がしっかりしていてルーグともマッチしていてとても好きです。文章から何まで美しく感じました。 (2023年3月20日 13時) (レス) @page4 id: 2007e68118 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮 - 続きが楽しみです‼︎更新頑張ってください‼︎ (2023年1月24日 22時) (レス) @page4 id: b3a4701a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2021年11月25日 0時
