epi.7 ページ8
高校生になったから、と言って一人暮らしを始めた私は、
まだ暗い部屋の電気をつけてソファに腰を下ろした。
『づがれだ……』
ふぅーっと大きな息を吐いて目を閉じる
なんか色々ありすぎだ。
平凡に生きたいのに、もう既にバレー部の方達に顔を知られているし、
『なんでこうなるん……』
部屋着に着替えお風呂を沸かす。
その間に手を洗い、夜ご飯の準備をしようと冷蔵庫に手をかけると、ほとんど食材は切れていた。
『あー、そうやった。昨日使い切ったんか〜
まだスーパー開いてるよな……買いに行こ……』
とりあえず1週間分買わないといけないしなぁ。
うしっ、っと気合を入れ買い物に向かう。
行く途中の信号待ちで、携帯を開くと
新着のメッセージが2件あります。
とある。
開くと
宮治の文字。
�爐覆 繊銑�
�犧２法�おれは暇。��
『いや、知らんがな。』
特に何を返すわけでもなくそのままポケットに携帯をしまって、歩き出した。
ある程度買い物をして、両手にいっぱいになった袋をもち帰路に着こうとすると、
ポンっと肩に手を置かれた
びっくりしてそのまま振り返れば、
『うっ、』
私の頬に突き刺さった指
宮治「ふっ、案外ちょろいな」
『宮治……。』
キッと睨み、距離をとる
相変わらず笑ってる
宮治ってこんな笑う人だったか？
1年の頃からの印象は、笑わない人やったのに。
宮治「荷物多ない？」
『まぁ、1週間分くらい買ったから』
いやなんでちゃんと答えてんねん私。
我に返った私は、じゃあ、と頭を下げて歩こうとする
すると宮治は、私の横に来て、奪うように右手の私の荷物を持った。
宮治「持つ。」
『え、いいよ別に。持てるし。』
宮治「ほら、左手のんも貸して。」
『いや、だから重たいからいいって！』
宮治の左手に持たれたビニール袋を取り返そうとすると、ちょうどその時車が来て、
宮治が、車に背を向け、私を守るように立った
宮治「あぶな、あの車」
私は取り返そうとした反動でそのまま宮治の胸板に頬をつけるような形になってしまって、
『っ！！』
ブワッと耳が赤くなるのがわかった
その隙にもうひとつの荷物も奪われて、前を歩く宮治
宮治「ほら、いくんやろ？」
振り返る姿は、私の耳をもっと赤くさせた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1168人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
結衣 - 読んでてドキドキ止まりませんでしたぁぁ(՞ . .՞)♡ (4月7日 13時) (
レス) @page49 id: 5727d31c28 (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ - 砂糖よりの塩じゃない方さんっ！！あなた様は神です。(ガチ)ファンです！ (2023年4月2日 23時) (レス) @page49 id: 5fa05c04a7 (このIDを非表示/違反報告)
多純 - 「昼のチャイムがなりそうになり」が、「昼のチャイムかなりそうになり」になっていましたよ！ (2023年1月12日 11時) (レス) @page7 id: cf354936d6 (このIDを非表示/違反報告)
全推し - ↓下に同じくうう！ (2022年7月30日 17時) (レス) @page50 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
パインじゃむ - えっっっっっ好き←( ✌︎'ω')✌︎ (2022年2月12日 14時) (レス) @page2 id: a53206b000 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：砂糖よりの塩じゃない方 | 作成日時：2020年8月23日 8時
