『なぁ、頼むから近寄らんといて？』 【宮治】

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朝練が終わって、治と教室に入り、いつものように授業を受ける。


休み時間になると、今まで喋ったことの無い人達が一斉に私に話しかけてきた。


「Aちゃんって、SNSしてる！？教えてや！」

「髪切ったんめっちゃ似合うな！」



『は、はは…ありがと……』




うぉー、急に態度変わってこぇぇ、、

でも女子からの怖い目線も無くなってる。

なぜ？





そして前には不機嫌そうな治

治「おーい、いまAは俺と喋ってんねん、散れー！」


「治〜それはないぞ〜、」
「そうやそうや〜友達作りや〜」







そしてまた今日も一日が始まった。




4時間目の社会の時間、



そう言えば、まだ告白の返事をしていない。


忘れてた訳じゃないけど、自分の気持ちをきちんと確かめていなかった。








私は治の背中を見ながら自分に問う


『……』


治が好きかどうか……か。

後ろから見える治の横顔は、本当にカッコイイとおもうし、ずっと見ていたいとも思う。

でも、私がそれを伝えてしまったら、バレーの邪魔になってしまわないか。

そんなことを言うときっと治は怒るけれど、

少しでもバレーの邪魔になるくらいなら、キッパリと断った方がいいとも思う。








『う〜、どうしよう』


先生「どうしようじゃない、ここ読め、」

いつの間に居たのか、横に立っている先生に怒られる。

ビックリしながら、教科書の文を読む。

座った後に、治が振り返って、なにしてんねんっと笑いかけてくる。







あーだめだ。









やっぱり好きだ。









って。

何度も思ってしまうから









『別に、なんでもない。』




このままがいいって思ってしまうんだよな……

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