『なぁ、頼むから近寄らんといて？』 【宮治】

epi.30 ページ31

突然の宮侑の謝罪に空いた口が塞がらない。




『え、何この状況』




真剣な空気を読めなくてさーせん！！




宮侑｢っ、お前なぁ、人が正々堂々謝ってんのに！｣



『え、そうじゃなくて、謝ってるのになんでそんな不機嫌そうな顔なんよ！？』



いっつもその顔して私の方を見て、、、







治｢不機嫌そう……って、あぁ、ははは！！なるほどな！｣



『え？え？』



治｢侑のこの顔は、不機嫌じゃなくて、なんか考えてる時の顔やで！Aもまだまだやな！｣



『嘘やろ！？めちゃくちゃ険しいやん！鬼より険しいで！？』



宮侑｢喧嘩売ってる？｣


『あ、すいません。』



宮侑｢はぁ、とにかく。

お前のことは認めた。


ただそれだけやから。｣







うーん。

なんか、ちゃうよなァ……







私はお茶をぐっと飲み、宮侑の方を向いてはっきり言う





『認めた、とか。治にいわれたから、とか。

別にどうでもいいねん。


私は宮侑と話せたことが嬉しい。

ありがとう！』








ニッと笑ってまたご飯を食べる。


今日は食欲が最高潮だね。






宮侑｢ははっ、Aっておもろいわ。

ありがとうか。


治、ええ女持ったな。｣





治｢せやろ。｣


『おい誰が治の女や。』


治｢え？ちゃうん、｣


『っー！// うるさい！はよ食べて！』









私の問題が解決して、一件落着〜








治｢俺らが片付けしとくし、Aお風呂入ってき？｣



『ありがと、じゃあお願いします〜』




ルンルン気分でお風呂へ向かった。








(その頃の双子)







治｢なぁ、侑。あれ、絶対コケたとかちゃうやろ。｣

侑｢なんや気づいてたんか。｣

治｢教室では俺が守るけど、他の時間が問題やな。｣

侑｢あぁ、とりあえずあの女子たちはオレがシめとく。｣

治｢絶対Aの事は傷つけさせんへんで。｣

侑｢ほんまベタ惚れやなぁ、｣

治｢当たり前やろ。｣

侑｢ははっ、分かってるって。俺も力になるし、きっとバレー部のみんなも……｣









2人の会議は、私がドライヤーをしてる時にも続いてましたとさ。

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