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epi.10 ページ11

宮治「広いなぁ。ここホンマに1人??」


『うん、両親がここに、って。』


私はスーパーの袋を置き、バタバタとタオルやら服やらを取りに行く。


確か父が来てもいいように、と父の下着や服もあった気がする。




髪の毛が濡れたまま、せかせかと部屋を歩き回った





そして、やっと見つけて、宮治の方に駆けつけると




『っぁ!?!?』




宮治は既に制服の上を脱いでいた


声にならない声を上げ必死に顔を隠す






宮治「あ、ごめん。ベタベタするから脱いだ。」


いやなんでそんな無表情!?


こっちは顔真っ赤なんですけど!?





『っ、、お風呂沸いてるから先入って!!

はい、これ!!お父さんのだけど使って!!!』




目をつぶりながら宮治に服を押し付ける




宮治「ちょちょ、そんな押さんといて」



宮治が後ろに下がるもんだから、私もグイグイと押す






目をつぶっているから、テーブルの足のところに気づかずに、そのまま押すと




宮治「うわっ、あぶなっ、!」

『えっ、』




そのまま宮治が床を背に倒れてしまうものだから

私もそのまま上に倒れ込んでしまった。









宮治「いったた……」

『うっ、ごめ……ん!?』




私は宮治の冷たい肌の上に顔を乗せてしまっていて


体も密着状態






『うわぁ!!!』





驚いてしまって、宮治の隣に飛び退いた




宮治「落ち着きいや。まぁでも俺が悪いな……」



『早くお風呂に、』




もうなにがなんだかわからないから

とりあえずお風呂という言葉をだすと、






宮治「髪の毛……」




『っ!!!』



宮治が、私の髪に触れていた

つまり、身を乗り出して私の方に近づいているというわけで。



私は壁の方に座りながら後ずさる




『な、なに……』


壁を背にした時、宮治の手も伸びていて

いつものような無表情で、私のすぐ横の壁に手をついた







顔もすぐそこだし、目をそらそうにも体は見えてしまうし







『っ……!!!』



ギュッと私は目をつぶった





その時の宮治はすごく悲しそうな顔をしていたということは私は知らない







宮治「ほら、髪の毛。

A濡れてるやろ?

先にAが入っておいで。俺はいいから。」






そう言って髪の毛に指を通して、私から離れた宮治


バクバクとうるさい心臓と共に、顔の熱は冷めることを知らない。







『た、タオル使ってて……』


何を当たり前なことを、と思いながらわたしはお風呂場へ駆けていった

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結衣 - 読んでてドキドキ止まりませんでしたぁぁ(՞ . .՞)♡ (4月7日 13時) (レス) @page49 id: 5727d31c28 (このIDを非表示/違反報告)
はにゃ - 砂糖よりの塩じゃない方さんっ!!あなた様は神です。(ガチ)ファンです! (2023年4月2日 23時) (レス) @page49 id: 5fa05c04a7 (このIDを非表示/違反報告)
多純 - 「昼のチャイムがなりそうになり」が、「昼のチャイムかなりそうになり」になっていましたよ! (2023年1月12日 11時) (レス) @page7 id: cf354936d6 (このIDを非表示/違反報告)
全推し - ↓下に同じくうう! (2022年7月30日 17時) (レス) @page50 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
パインじゃむ - えっっっっっ好き←( ✌︎'ω')✌︎ (2022年2月12日 14時) (レス) @page2 id: a53206b000 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:砂糖よりの塩じゃない方 | 作成日時:2020年8月23日 8時

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