1話〜ひとめぼれ〜 ページ3
轟side
「行って来ます……」
「嗚呼、行って来い」
今日から雄英に入学することになったというのに、朝から聞きたくもないクソ親父の声を聞く。
別に高校生といっても、恋愛や遊びにうつつを抜かす気はない。
て言うか、この高校に入ったのも成り行きだしな、
ナニハトモアレ平穏な一日目をおくるとするか、
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(※だいぶ飛ばします)
「早速だが、体操着着てグラウンド出ろ」
どうやら、個性把握テストをするそうだ。
個性を使い体力テストか……
まぁ、最下位にはならんだろうし、除籍ではねぇか。
「風瀬、中学の時ソフトボール投げ何mだった」
「57mです」
「じゃあ“個性”を使ってやってみろ、円から出なきゃなにしてもいいよ」
先程先生に呼ばれた彼女はどうやら風瀬と言うらしい。
そもそも自己紹介なんてしてないから、朝からドンバチやってた爆豪と飯田しか覚えてねぇ……
あれ？ﾊﾞｸｺﾞｳだっけ？ﾊｸｺｳだっけ？
「思いっ切りな」
「はーーい」
「(ボールを風に乗せて………)」
「フン！！！」
ﾋﾟﾋﾟｯ
「まず、自分の最大限を＿＿＿＿」
そこから先なんて頭に入ってこなかった
自分がどんな顔してたかもわからない
ただ、
ただその半日ずっと彼女のことを考えていた。
『フンッ』といってボールをなげた彼女に、
少し汗ばんでいてとても色っぽい彼女に俺は
そこからだろう。何を考えたのかその後俺は彼女に近づき、
「名前、聞いてもいいか？」
「へ?」
って、何してんだオレぇぇ!!
引かれた、完全に変なやつだと思われた。
「あっ、名前ですか？」
「ｸｽｯ 風瀬ねむと言います!!呼び捨てで構いませんよ」
「あの、轟さんは下の名前なんて言うんですか？」
ん、あ??
俺はこの子と会話してるのか？
えっとぉ、俺の下の名前？？
そんなのなんでもいいぜ( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ
じゃなくぅ、
「焦凍、轟焦凍だ。」
「轟焦凍くん、ですね(*^^*) 覚えておきます！」
彼女が、俺の、名前を！
てーかいつまで“彼女”なんだろう？
「あぁ、えっと風瀬ねむだったよな？風瀬って呼んでいいか？」
「全然構いませんよ、こちらこそ轟くんで大丈夫ですか？」
「おう」
「では、次の種目もありますし、また後ほど(^^)」
かっわいぃ〜
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作者名：ワルミンﾐﾝﾐﾝ | 作成日時：2022年6月12日 5時
