13 ページ14
・
「あれ、望珍しいやん」
「Aが怪我してん」
「え?A?」
保健室には、白衣が相変わらず似合わない
桐山先生。
「座って」
ここ、って指さされた椅子に座る。
「見してみ、どこ怪我したん」
「ここです」
擦りむいた怪我を見せると、
「うわ、エグイな〜」って桐山先生はしかめっ面をする。
「何したらそんな擦りむくん」
「コケたら」
「どんなコケ方したんや、お前…」
「足がぐにゃって」
「はは、久しぶりに見たわ。こう、ガッツリ怪我!っていうの?」
桐山先生は慣れた手つきで棚から消毒とガーゼを取る。
やっぱ保健室の先生だ、白衣全く似合ってないけど
「足出して」
「はーい」
先生は容赦なく消毒液をかける。
「いっ、痛い痛い痛い!!」
「我慢」
傷口に液が染みてとてつもなく痛い。
「もっと丁寧にやってくださいよ!」
「そんなんしてたらすぐ治りません〜」
「痛いー…」
ひどい、桐山先生きらい
やっと消毒が終わって
大丈夫、あとは痛くないヤツ。
・
「俺がやる」
「…はい?」
小瀧ずっと黙ってるなあって思ってたら、
突然口を開いて「俺がやる」って、どういうこと。
「後はガーゼ当てて絆創膏貼るだけやから」
「もう終わるからええよ」って先生が言うと、
「俺が無理に練習させたのがアカンかったし」
小瀧は「ん、」ってガーゼを渡せと言わんばかりに手を出す。
先生は何だか呆れながら、
「…はいはい、どーぞ」
って、椅子から退いた。
おい、待て、私の許可
入れ替わりに、小瀧が向かい合って椅子に座る。
な、何か近くないですかね
(( 望も案外ガキやな ))
1407人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しのりか(プロフ) - 今読み終わりました!笑え、もうめちゃくちゃよかったです…!すごいキュンキュンしました!!書いて頂きありがとうございます…!! (2020年1月2日 13時) (レス) id: 43a7c4d105 (このIDを非表示/違反報告)
しのりか(プロフ) - 私170cmもないのですが、バレー部な訳でもないのに、小6で160cmもあって、今(高三)165cmあります…。ちっちゃいが嬉しいって気持ちに共感でしかなくて、途中なのにも関わらずコメントしたくなってしまいました笑身長高い人に惹かれる(決めつけ)のすごく分かります! (2020年1月2日 12時) (レス) id: 43a7c4d105 (このIDを非表示/違反報告)
しらたき。(プロフ) - その作品と出会っていただけて本当に嬉しいです。スーパーマンも読んでくださったんですね!コメントすごく嬉しいです、励みになりました。これからも読者さんを楽しませられるような作品を書けるよう、日々努力していきたいと思うので、今後ともよろしくお願いします。 (2017年3月24日 18時) (レス) id: 41ce5831ee (このIDを非表示/違反報告)
しらたき。(プロフ) - arupakay27さん» 取り消しをするという報告をした後すぐに消してしまったんです、本当にすいません(‥;)私も俺の彼女は処女作なので思い入れも強く、かなり悩んだのですが中途半端に公開するのも嫌で、新しいスタートを切るためにも取り消ししました。大切な作品だったのは確かです。 (2017年3月24日 18時) (レス) id: 41ce5831ee (このIDを非表示/違反報告)
arupakay27(プロフ) - これからも応援させてください!!長々と失礼しました。 (2017年3月24日 12時) (レス) id: 3e944da8f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しらたき。 | 作成日時:2015年10月31日 21時