甘い匂いが120こ。 ページ20
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夢主side
あの時と同じ温もり。
電車のホームで寄りかかっていた時のあの温もりが伝わる。
「俺の事覚えてる？」
『そりゃもちろんです…二口さん』
眠くて倒れてしまった私を助けてくれたんだ、覚えているのは当たり前だった。
いや、忘れる方が逆におかしい…
「あ、ちょっとそこ座って」
『は、はいっ……キャ！？』
座ろうとした途端に、私を抱きかかえ座らせる二口さん。
「靴脱がすよ」
『自分で脱ぎます…』
流石に靴を脱がせてもらうなんて私にはお願いできない。
「いいよ、俺がやる」
それでも彼は私の言葉も聞いたのにも関わらずそういうと、挫いた方の足の靴を脱がされる。
「はーっ、痛そ…」
彼は私の足を見ると、あいた片手を自分の目に当ててそう言った。
そんなになのかな…、と思い私も自分の痛む足を見てみると二口さんが言うのもわかった気がした。
見るまではわからなかったけど、そうとう勢い良く挫いたのだろうか…真っ赤に腫れた足が露わになっていた。
『まさかここまで腫れてるとは…』
「何があったの…」
心配そうな目をして彼はそっと聞いてくる。
『駅のホームで人混みのなか勢い良く押されちゃって…』
「あー…なるほどな、気をつけろよ？
とりあえずこれで歩くのは無理だし、学校まで送る」
理由を聞くと納得したのか彼はそれ以上は何も聞いてこなかった。
『すみません…』
「気にしなくていいよ、俺はAちゃんと少しでも一緒にいたいし…」
『へ？…』
最後らへんの言葉は声がちいさくてよく聞こえなかった。
そのせいか思わず聞き返してしまった。
「何でもない、ほらいくよ！」
彼はハッとしたかと思うと、直ぐにいつもの優しい顔に戻りそのまま私を抱き抱えた。
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Miku Yanagida(プロフ) - この作品を見てΩバースハマりました！！すっごく面白いです！！これからも更新など頑張ってください！ (2016年10月23日 21時) (
レス) id: c2c886805e (このIDを非表示/違反報告)
菜柚丸(プロフ) - 研磨ラブさん» そう言って頂けて嬉しいです。ありがとうございます！更新頑張ります(*´ω｀*) (2015年7月2日 16時) (レス) id: c74d481e05 (このIDを非表示/違反報告)
研磨ラブ - すごくハマっています！面白いから好きです。これからも更新頑張ってください!!!! (2015年7月1日 20時) (レス) id: 3551c07ae6 (このIDを非表示/違反報告)
菜柚丸(プロフ) - lovepierrotさん» ありがとうございます！！金曜日ですか！少しいうのは早いですがおめでとうございます(｀･ω･´)ﾉ入試も終わったので更新頑張りますね(*^^)v (2015年3月16日 17時) (レス) id: a935466ef8 (このIDを非表示/違反報告)
lovepierrot - 卒業おめでとうございます( ´∀｀) 私も来週の金曜日に卒業です！すっっごい嬉しいです♪(/ω＼*) (2015年3月13日 22時) (レス) id: f1e5b44fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜柚丸 | 作成日時：2015年1月31日 15時
