甘い匂いが113こ。 ページ13
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夢主side
そのあとすぐに離れた唇。
何が起こったのか頭がついてこなかった。
理解も出来てなくて声を出すことすら忘れてしまっていた。
「じ、じゃあ俺先に行くから！」
耳まで真っ赤になった翔陽は鞄を取ると、走って私の家から出て行ってしまった。
そしてしばらくその場から動けない私。
パチパチと瞬きをしては、さっき起こったことが頭の中でリピートする。
翔陽が私にキスをした…？
そう理解出来たのはもう少し経ってからだった。
翔陽をそういう風に意識したことはなかった。
小さい頃から、男女関係なく今も普通に接してた…のにそんなことされたら意識しちゃうでしょ…。
さっき触れた唇にそっと指をのせ考えると、再び顔の温度が一気に熱くなるのを感じた。
翔陽耳まで真っ赤だったな…
『あぁぁあ！！そういえば…及川さん！』
及川さんの存在を思い出した私はすぐさま自分の部屋へと急いだ。
しかし、ドアを開けるがそこには誰の姿もなかった。
さっきまでいた及川さんすら姿がなかった。
おかしい。そう思った。
下に降りてこなければ帰ることは出来ないはずなのに…
いくら探しても及川さんがいる気配はない。
『あれ…何これ…』
机に目をやるとそこには小さな紙切れが置かれていた。
そっと手に取って内容を読んでみると
【Aちゃん忙しそうだし、また時間がある時に来るね☆
たまにはAちゃんからも会いに来てよねー…及川さん寂しいよ。
あと俺じゃなくてチビちゃんにも気をつけなよねー】
『………』
なんだろう。
こう破り捨てたくなる気持ちは。
家に勝手に上がってきたの反省してるのかな…これは。
ご忠告助かりますけど、チビちゃんには気をつけてって今更遅いですよ…
そんなことを書く及川さんも十分危険ですけどね。
あと貴方はどうやってここから家を出たんですか…
『うわっ！もうこんな時間！！』
時計の針は7時前。
また遅刻しちゃう！
あれ…私遅刻しないように、翔陽と学校行くはずだったのにいつもより逆に遅いのはどういうことだろう…。
『いってきますっ！』
誰もいない家にそう叫び私は家を出た。
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Miku Yanagida(プロフ) - この作品を見てΩバースハマりました！！すっごく面白いです！！これからも更新など頑張ってください！ (2016年10月23日 21時) (
レス) id: c2c886805e (このIDを非表示/違反報告)
菜柚丸(プロフ) - 研磨ラブさん» そう言って頂けて嬉しいです。ありがとうございます！更新頑張ります(*´ω｀*) (2015年7月2日 16時) (レス) id: c74d481e05 (このIDを非表示/違反報告)
研磨ラブ - すごくハマっています！面白いから好きです。これからも更新頑張ってください!!!! (2015年7月1日 20時) (レス) id: 3551c07ae6 (このIDを非表示/違反報告)
菜柚丸(プロフ) - lovepierrotさん» ありがとうございます！！金曜日ですか！少しいうのは早いですがおめでとうございます(｀･ω･´)ﾉ入試も終わったので更新頑張りますね(*^^)v (2015年3月16日 17時) (レス) id: a935466ef8 (このIDを非表示/違反報告)
lovepierrot - 卒業おめでとうございます( ´∀｀) 私も来週の金曜日に卒業です！すっっごい嬉しいです♪(/ω＼*) (2015年3月13日 22時) (レス) id: f1e5b44fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜柚丸 | 作成日時：2015年1月31日 15時
